動物好きな彼
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あれから、みんな帰って来て授業が始まった。ちょっとずつ勉強が難しくなっている。
でも、まだなんとかなるレベルだ。
ちなみに、冬休みの宿題は徹夜せず終わらせた。私すごくない?
ーーーー
2月に入って、雪もだんだん消えてきた。もう少ししたらクディッチの練習試合が始まるらしい。…本試合じゃないから寮杯にはあまり関係しない。観客もちょっと減るらしい。
そんな2月のある朝、大広間で朝食をとっているとふくろう便がきた。
誰かに手紙なんて出したっけな?そう考えつつ手紙を開封する。カードが1枚入っていた。
…。
これ、ラブレターや!
一瞬で顔が赤くなった。宛先間違ってんじゃないの?と思い、あわてて宛名を確認するが自分宛てだった。…ウソウソ!私何かした?美人でもなく、ちんちくりんだよ?鼻ぺちゃのイエローモンキーだよ?
心の中で一人わーわーしてる。顔は赤いと思うが、冷静を装う。
深呼吸して、差出人を見る。…書いてない。
あー、これ。嘘の手紙だな。そういえば、小学生の頃代筆したわ。次の日休んで結果は見れなかったけど。どうなったんだろ?
日本も外国もやることは変わらないのか。…まぁ、子供のやることだしな。
とりあえず、手紙をローブのポケットにしまった。…あほくさ。
周りを見てみると、たくさんのふくろう便が飛んでいた。…なんか今日、多くね?何故か、花束を抱えている先輩もいる。今日なんかのイベント?
今日は2月14日…バレンタインデー!
そうか、バレンタインだ!うわっ。忘れてた。…あ、でも女の子がチョコを送るのは日本だけなんだっけ?お菓子会社の策略だって聞いたことある。外国は男の子が送るんだっけ?じゃあ、私は何もしなくていいな。
「カホー!」
アリーがやって来て、隣の席に座った。
「カホは手紙きた?」
食事を皿に盛りながら聞いてきた。
「え?…差出人ない手紙なら。」
「何枚?6枚くらい?」
何を根拠に言ってんのよ。
「1枚だよ。」
「えー!?以外!もっときてもおかしくないのに…。」
あんないたずらの手紙そんなに来なくていいよ!
「もう、1枚で十分だよ。」
「そう?本命からだった?」
「…何で、そうなんのよ。いたずらの手紙だよ。」
そう言うと、アリーはキョトンとした。
えっ、なに?
「…もしかして、カホ知らないの?バレンタインデーに届く差出人のない手紙は本物のラブレターだよ?」
「は!?」
「あー、知らなかったのね。こっちでは、バレンタインデーの手紙に差出人を書かないのが伝統なの。」
…知らなかった。でも、差出人書いた方が分かりやすくない?
「誰からだったの?筆跡とか普段の態度とかで心当たりあるでしょ?」
んなもんねーよ!あんま人の筆跡見ないし。普段の態度とか知らんし。
「わかんない…。」
「えー?…もしかして、スキャマンダーとか?」
こっちを見ながらニヤニヤしてる。
「まさか!そんなはずないよ。…ニュート、人間よりも動物が好きだもん。」
「そうかなぁ?スキャマンダー絶対カホのことすきだよ?カホと他の人とじゃ態度全然違うもん!」
「まぁ、好きとは言われたけど。」
そもそもニュート、あんな筆跡だったっけ?
「ほら!」
「でも、お姉ちゃんみたいって言われたよ?それに、よく喋るからなついてるだけなんじゃ…。」
「カホ、それ動物に抱く感情…。にしても、お姉ちゃんか。…。」
「なんかいった?」
最後の方、小さくて聞こえなかった。
「ううん!別にいいの。」
「そう?」
…なら、いっか?
そのあとアリーと授業へ向かった。
結局誰なんだろう?手紙の差出人。
その数時間後、相手が判明する。
夕食に向かうとき、声をかけられた。
振り向くと、レイブンクローの同じ学年の男の子だった。名前忘れたけど、喋ったことある。
「どうしたの?」
「あ、その。…手紙届いた?」
男の子が顔を赤くして、聞いてきた。
あぁ、もしかして。
「うん。届いたよ。…もしかしてあの手紙って。」
「う、うん。僕が出した。あんまり、話したことないから、困ってるだろうと思って、声かけた。…ごめん。」
「ううん!そんな事ないよ。誰からかわからなくて…。手紙ありがとう。」
そう言って、微笑む。
あれ?…なんか私、ニュートじゃなくてがっかりしてる?まっさかぁ!ないない。…かわいい弟分だよ。きっと。
「ううん!受け取ってくれてありがとう。それで、その…。」
あぁ、告白されるんだろうなと思った。
「えと、入学したときから好きでした!僕と付き合ってください。」
顔を真っ赤にしてるけど、目はそらさなかった。
直で告白されたのがはじめてて、実年齢よりはるかに年下の子だけど顔が赤くなった。
メールでされるのとかより、ずっと重い。…でも、ごめんね。
「ありがとう。…でも、ごめんね。」
そう言うと、男の子は泣きそうな顔をした。
「…そっか。」
「あ、違うの!嫌いとかじゃなくて、よく知らないから。だから…友達からはじめてくれると嬉しいなぁ。」
とっさに手をつかんで微笑む。…まさか、このセリフを言うことになろうとは。想像もしてなかった。…こうゆうの2次元だけかと思った。
「ううん!…そうだよね、あんまり知らないもんね。えと、これから友達としてよろしく。」
「ありがとう!こちらこそよろしくね!」
ふー。物分かりがいい子で良かった。
せっかくなので、夕飯を食べに一緒に大広間へ向かう。…ごめん、断りづらくさせたかな?
そういえば…。
「私のこと入学した時から知ってたの?」
どこかで話したっけ?組分け前とか?
「うん。…その、君がこけかけた時、とっさに助けられなくて。でも、そのあと笑ってくれて…一目惚れしました。」
あー、あのこけかけた時の顔そらした子かぁ!
「あ、あのときの…。なんか恥ずかしいな。」
「ごめん!」
「いいって!こけかけた私が悪いんだし。」
「そんな事ないのに。…あのあと、一緒の寮になれたらなぁって思ってたんだ。」
「え?そうだったの?…でも私、頭あんまり良くないからレイブンクローは無かったなぁ。」
「そうなの?」
「そうなんだよね。…授業もわかんないとこあるし。」
すると、男の子は考えこんでしまった。
「じゃあ、よかったら授業の後一緒に勉強しない?」
「え?」
「あ、予定ないときとか。そしたら、教えられるかもしれないし。」
「でも、いいの?宿題とか予習の時間減っちゃうよ?」
「全然いいよ!復習になるし。…それに、一緒にいられるし…。」
~!なんてこというの!…うう。恥ずかしい。
「あ、うん。そっか…。ありがとう。」
どうしよう。目が見れない。
「ううん!寮は違うけど、会える時間が増えて嬉しい!」
ぼっと顔が赤くなった。…こっちの子って、おとなしくてもなんか積極的だな。
大広間について、それぞれのテーブルへ行き、ご飯を食べた。
あ、名前聞くの忘れたわ。今度誰かから聞こう。
ーーーー
その日もまた、ニュートの部屋へ行った。もう日課になってる。部屋に入ると、ニュートは眠っていた。…待ってる間に寝ちゃったんだろうな。
ベッドに近づき、ニュートが抱えている本を抜き取る。…重くなかったのかな?
ベッドに腰かけて、ニュートの髪を撫でた。ふふ、かわいい。ほんと、幼い寝顔。
…弟もいいなぁ。今さら無理だけどさ。せめて子供か。…産めるのかなぁ、私。そもそも結婚出来んのか?
もしも、元いた世界に帰れたら私はどうやって生きていくんだろう?…きっと、くる前と変わらない生活を送っていくんだろうな。
戻りたくない
「んー?」
ニュートがもぞもぞしだした。
「ニュート。」
少し目が開いたので、優しく名前を呼ぶ。
「?」
ボーッとしてる。かわいい。つい頭を撫でた。
すると、寝ぼけ眼でこっちを向いた。
「…カホ?」
「うん。…もう少し寝てる?」
「…。」
んー?これは…。今日はだめかな?
「おやすみ、ニュート。」
そう言って、近くにある布団を取ろうとしたら、服を引っ張られた。ニュートを見ると、
「…行かないで。…一緒に、いる。」
きっと限界だったんだろう、そう言うとニュートは眠ってしまった。とりあえず、風邪をひいたら大変だと思って布団をかける。
うーん。どうしようかな?手は服を掴んだままだ。…私はニュートの横に寝転んだ。
「ニュート。」
名前を呼んで、顔をじっと眺める。…はじめてこんなまじまじ見た気がする。そばかすがある、色白の顔。今はかわいいけど、どんどんかっこよくなっていくんだろうな。…わりと整った顔立ちをしてる気がする。
「かっこよくなったら、モテるなぁ。」
ニュートの前髪をつまむ。なんか、もやっとする。複雑。…弟を取られるって感じかな?
ごろんとベッドの天井を見上げる。
…ううん。多分ちがう。ニュートが他の人に取られるのが嫌なんだと思う。…嫉妬?独占欲?なんだろう?…でも、気持ちのいい感情ではないはずだ。
「ニュートのことが、好きなのかな?」
…異性として。
そう考えた瞬間、かっと顔が熱くなる。きっと、そうなんだろう。でも、まだ受け入れられない。変なプライドが邪魔をする。11歳も年下。未成年…冷静に考えたら犯罪だ。
私がこんな想いを持っていても、きっとニュートは気づかない。…気づかなくていい。私の好きとニュートの好きは、きっとちがう。
なにも気づかないで。今と変わらない関係を続けていこう?
…変わってしまうのが怖い。ニュートに嫌われたくない。だから、このままでいよう。
この想いを私が受け入れなければ大丈夫。
でも、まだなんとかなるレベルだ。
ちなみに、冬休みの宿題は徹夜せず終わらせた。私すごくない?
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2月に入って、雪もだんだん消えてきた。もう少ししたらクディッチの練習試合が始まるらしい。…本試合じゃないから寮杯にはあまり関係しない。観客もちょっと減るらしい。
そんな2月のある朝、大広間で朝食をとっているとふくろう便がきた。
誰かに手紙なんて出したっけな?そう考えつつ手紙を開封する。カードが1枚入っていた。
…。
これ、ラブレターや!
一瞬で顔が赤くなった。宛先間違ってんじゃないの?と思い、あわてて宛名を確認するが自分宛てだった。…ウソウソ!私何かした?美人でもなく、ちんちくりんだよ?鼻ぺちゃのイエローモンキーだよ?
心の中で一人わーわーしてる。顔は赤いと思うが、冷静を装う。
深呼吸して、差出人を見る。…書いてない。
あー、これ。嘘の手紙だな。そういえば、小学生の頃代筆したわ。次の日休んで結果は見れなかったけど。どうなったんだろ?
日本も外国もやることは変わらないのか。…まぁ、子供のやることだしな。
とりあえず、手紙をローブのポケットにしまった。…あほくさ。
周りを見てみると、たくさんのふくろう便が飛んでいた。…なんか今日、多くね?何故か、花束を抱えている先輩もいる。今日なんかのイベント?
今日は2月14日…バレンタインデー!
そうか、バレンタインだ!うわっ。忘れてた。…あ、でも女の子がチョコを送るのは日本だけなんだっけ?お菓子会社の策略だって聞いたことある。外国は男の子が送るんだっけ?じゃあ、私は何もしなくていいな。
「カホー!」
アリーがやって来て、隣の席に座った。
「カホは手紙きた?」
食事を皿に盛りながら聞いてきた。
「え?…差出人ない手紙なら。」
「何枚?6枚くらい?」
何を根拠に言ってんのよ。
「1枚だよ。」
「えー!?以外!もっときてもおかしくないのに…。」
あんないたずらの手紙そんなに来なくていいよ!
「もう、1枚で十分だよ。」
「そう?本命からだった?」
「…何で、そうなんのよ。いたずらの手紙だよ。」
そう言うと、アリーはキョトンとした。
えっ、なに?
「…もしかして、カホ知らないの?バレンタインデーに届く差出人のない手紙は本物のラブレターだよ?」
「は!?」
「あー、知らなかったのね。こっちでは、バレンタインデーの手紙に差出人を書かないのが伝統なの。」
…知らなかった。でも、差出人書いた方が分かりやすくない?
「誰からだったの?筆跡とか普段の態度とかで心当たりあるでしょ?」
んなもんねーよ!あんま人の筆跡見ないし。普段の態度とか知らんし。
「わかんない…。」
「えー?…もしかして、スキャマンダーとか?」
こっちを見ながらニヤニヤしてる。
「まさか!そんなはずないよ。…ニュート、人間よりも動物が好きだもん。」
「そうかなぁ?スキャマンダー絶対カホのことすきだよ?カホと他の人とじゃ態度全然違うもん!」
「まぁ、好きとは言われたけど。」
そもそもニュート、あんな筆跡だったっけ?
「ほら!」
「でも、お姉ちゃんみたいって言われたよ?それに、よく喋るからなついてるだけなんじゃ…。」
「カホ、それ動物に抱く感情…。にしても、お姉ちゃんか。…。」
「なんかいった?」
最後の方、小さくて聞こえなかった。
「ううん!別にいいの。」
「そう?」
…なら、いっか?
そのあとアリーと授業へ向かった。
結局誰なんだろう?手紙の差出人。
その数時間後、相手が判明する。
夕食に向かうとき、声をかけられた。
振り向くと、レイブンクローの同じ学年の男の子だった。名前忘れたけど、喋ったことある。
「どうしたの?」
「あ、その。…手紙届いた?」
男の子が顔を赤くして、聞いてきた。
あぁ、もしかして。
「うん。届いたよ。…もしかしてあの手紙って。」
「う、うん。僕が出した。あんまり、話したことないから、困ってるだろうと思って、声かけた。…ごめん。」
「ううん!そんな事ないよ。誰からかわからなくて…。手紙ありがとう。」
そう言って、微笑む。
あれ?…なんか私、ニュートじゃなくてがっかりしてる?まっさかぁ!ないない。…かわいい弟分だよ。きっと。
「ううん!受け取ってくれてありがとう。それで、その…。」
あぁ、告白されるんだろうなと思った。
「えと、入学したときから好きでした!僕と付き合ってください。」
顔を真っ赤にしてるけど、目はそらさなかった。
直で告白されたのがはじめてて、実年齢よりはるかに年下の子だけど顔が赤くなった。
メールでされるのとかより、ずっと重い。…でも、ごめんね。
「ありがとう。…でも、ごめんね。」
そう言うと、男の子は泣きそうな顔をした。
「…そっか。」
「あ、違うの!嫌いとかじゃなくて、よく知らないから。だから…友達からはじめてくれると嬉しいなぁ。」
とっさに手をつかんで微笑む。…まさか、このセリフを言うことになろうとは。想像もしてなかった。…こうゆうの2次元だけかと思った。
「ううん!…そうだよね、あんまり知らないもんね。えと、これから友達としてよろしく。」
「ありがとう!こちらこそよろしくね!」
ふー。物分かりがいい子で良かった。
せっかくなので、夕飯を食べに一緒に大広間へ向かう。…ごめん、断りづらくさせたかな?
そういえば…。
「私のこと入学した時から知ってたの?」
どこかで話したっけ?組分け前とか?
「うん。…その、君がこけかけた時、とっさに助けられなくて。でも、そのあと笑ってくれて…一目惚れしました。」
あー、あのこけかけた時の顔そらした子かぁ!
「あ、あのときの…。なんか恥ずかしいな。」
「ごめん!」
「いいって!こけかけた私が悪いんだし。」
「そんな事ないのに。…あのあと、一緒の寮になれたらなぁって思ってたんだ。」
「え?そうだったの?…でも私、頭あんまり良くないからレイブンクローは無かったなぁ。」
「そうなの?」
「そうなんだよね。…授業もわかんないとこあるし。」
すると、男の子は考えこんでしまった。
「じゃあ、よかったら授業の後一緒に勉強しない?」
「え?」
「あ、予定ないときとか。そしたら、教えられるかもしれないし。」
「でも、いいの?宿題とか予習の時間減っちゃうよ?」
「全然いいよ!復習になるし。…それに、一緒にいられるし…。」
~!なんてこというの!…うう。恥ずかしい。
「あ、うん。そっか…。ありがとう。」
どうしよう。目が見れない。
「ううん!寮は違うけど、会える時間が増えて嬉しい!」
ぼっと顔が赤くなった。…こっちの子って、おとなしくてもなんか積極的だな。
大広間について、それぞれのテーブルへ行き、ご飯を食べた。
あ、名前聞くの忘れたわ。今度誰かから聞こう。
ーーーー
その日もまた、ニュートの部屋へ行った。もう日課になってる。部屋に入ると、ニュートは眠っていた。…待ってる間に寝ちゃったんだろうな。
ベッドに近づき、ニュートが抱えている本を抜き取る。…重くなかったのかな?
ベッドに腰かけて、ニュートの髪を撫でた。ふふ、かわいい。ほんと、幼い寝顔。
…弟もいいなぁ。今さら無理だけどさ。せめて子供か。…産めるのかなぁ、私。そもそも結婚出来んのか?
もしも、元いた世界に帰れたら私はどうやって生きていくんだろう?…きっと、くる前と変わらない生活を送っていくんだろうな。
戻りたくない
「んー?」
ニュートがもぞもぞしだした。
「ニュート。」
少し目が開いたので、優しく名前を呼ぶ。
「?」
ボーッとしてる。かわいい。つい頭を撫でた。
すると、寝ぼけ眼でこっちを向いた。
「…カホ?」
「うん。…もう少し寝てる?」
「…。」
んー?これは…。今日はだめかな?
「おやすみ、ニュート。」
そう言って、近くにある布団を取ろうとしたら、服を引っ張られた。ニュートを見ると、
「…行かないで。…一緒に、いる。」
きっと限界だったんだろう、そう言うとニュートは眠ってしまった。とりあえず、風邪をひいたら大変だと思って布団をかける。
うーん。どうしようかな?手は服を掴んだままだ。…私はニュートの横に寝転んだ。
「ニュート。」
名前を呼んで、顔をじっと眺める。…はじめてこんなまじまじ見た気がする。そばかすがある、色白の顔。今はかわいいけど、どんどんかっこよくなっていくんだろうな。…わりと整った顔立ちをしてる気がする。
「かっこよくなったら、モテるなぁ。」
ニュートの前髪をつまむ。なんか、もやっとする。複雑。…弟を取られるって感じかな?
ごろんとベッドの天井を見上げる。
…ううん。多分ちがう。ニュートが他の人に取られるのが嫌なんだと思う。…嫉妬?独占欲?なんだろう?…でも、気持ちのいい感情ではないはずだ。
「ニュートのことが、好きなのかな?」
…異性として。
そう考えた瞬間、かっと顔が熱くなる。きっと、そうなんだろう。でも、まだ受け入れられない。変なプライドが邪魔をする。11歳も年下。未成年…冷静に考えたら犯罪だ。
私がこんな想いを持っていても、きっとニュートは気づかない。…気づかなくていい。私の好きとニュートの好きは、きっとちがう。
なにも気づかないで。今と変わらない関係を続けていこう?
…変わってしまうのが怖い。ニュートに嫌われたくない。だから、このままでいよう。
この想いを私が受け入れなければ大丈夫。