夢野幻太郎に弟がいたらという妄想からできた話(not腐)
ある日有栖川帝統が渋谷の街をブラついていると、人混みの中に見慣れた書生の服を着た後ろ姿を見つけた。ナイスタイミング!!今のオレ、ついてんじゃねぇ?!と心の中で万々歳しながら帝統は、彼の元へ人をかき分けながら近づいていく。
「幻太郎ー!!7倍にして返すから5万貸してくれー!」
いつもの、『またでおじゃりますかー?』といった彼からの返事はなく、ここで帝統は抱きついた彼の背が自分より数cm低いことに気がついた。
「幻太郎?それは拙者の兄の名前でありますが…。あぁ、拙者は夢野幻次郎と申すものです。」
夢野幻次郎となのる青年は、なるほど兄弟と言うだけあって幻太郎によく似ていた。だがしかし、よく見ると幻太郎よりも幼く、愛嬌のある顔のように帝統には見えた。
「へ?幻太郎に兄弟なんていたのか?」
「麿と兄者は生き別れの兄弟でありゃしゃりました。ですが今回の『でぃびじょんばとる』でテレビに映った兄者を麿が見つけ、感動の再会となったのでおじゃる〜」
「へー、なんかよくわかんねぇけどよかったな!ところでさ!」
「なんでございますか?」
「幻太郎の弟ってことは俺とも友達みたいなもんだろ?お金貸してくださーい!」
勢いよく頭を下げた帝統には、こいつには恥ってものはないのか、と言いたげな視線は見えなかった。
「はぁ………兄上から話は聞いておりましたが、なるほど、あなた初対面のわいにまで金をせびるとは…。」
「なぁ、頼むよ〜」
「お断りするでありんす」
「頼むからさ〜」
「断固拒否でござる」
二人が押し問答を繰り広げていると、新たな人物が現れた。
「あっれ〜?幻太郎と帝統じゃーん!何してんの〜?」
トレードマークの飴を持ちながら彼らに駆け寄って来たのは、飴村乱数だった。
「違ぇよ乱数、こいつは幻太郎の弟の幻次郎なんだってさ。あいつに弟いたんだな!」
「帝統ー、幻次郎じゃなくて、この人はしょーしんしょーめい幻太郎だよ」
「はぁ?でもこいつ夢野幻次郎だって…」
不思議そうに帝統が首を傾げていると、幻次郎が笑い始めた。
「フフッ…フフフフ…フッ…フハハ」
「おい?!大丈夫か?」
「えぇ、大丈夫ですよ……なーんて、嘘ですよ」
「へ、嘘?ってことは、お前、幻太郎かよ!」
「また見事に騙されてくれましたねフフッ」
「お前、身長とかどうしたんだよ?!それに、顔とか…!」
「実は小生はシークレットブーツを履いていたのです」
「マジかよ?!」
「嘘ですよ」
「これもかよ!」
「帝統ー、足元見てみなよ」
乱数に言われた通り足元を見ると、靴の底が厚くなっていた。
「うおっ!いつの間に?!」
「昨日、帝統が幻太郎ん家で寝てる時にちょちょいとね!」
「帝統はニブニブでおじゃるなぁ」
「あー、じゃあ顔はどうしてだよ!」
「それはメイクだよ〜。お姉さん達にも手伝ってもらってさ」
「なかなか可愛らしかったでしょう?」
「あぁー、くっそー!騙しやがってー!!」
「ごめんねー、でも楽しかったよね幻太郎ー」
「お詫びに焼肉でも奢ってあげますよ」
「やったぜ!嘘じゃねえよな?!」
「帝統チョローい」
「えぇ、もちろん嘘ではありませんよ。…嘘ですけど」
「まーた嘘かよー」
「じゃあ僕が奢ってあげる!幻太郎も行くよね?」「しょうがないですね、小生も付き合いましょう」
「幻太郎ー!!7倍にして返すから5万貸してくれー!」
いつもの、『またでおじゃりますかー?』といった彼からの返事はなく、ここで帝統は抱きついた彼の背が自分より数cm低いことに気がついた。
「幻太郎?それは拙者の兄の名前でありますが…。あぁ、拙者は夢野幻次郎と申すものです。」
夢野幻次郎となのる青年は、なるほど兄弟と言うだけあって幻太郎によく似ていた。だがしかし、よく見ると幻太郎よりも幼く、愛嬌のある顔のように帝統には見えた。
「へ?幻太郎に兄弟なんていたのか?」
「麿と兄者は生き別れの兄弟でありゃしゃりました。ですが今回の『でぃびじょんばとる』でテレビに映った兄者を麿が見つけ、感動の再会となったのでおじゃる〜」
「へー、なんかよくわかんねぇけどよかったな!ところでさ!」
「なんでございますか?」
「幻太郎の弟ってことは俺とも友達みたいなもんだろ?お金貸してくださーい!」
勢いよく頭を下げた帝統には、こいつには恥ってものはないのか、と言いたげな視線は見えなかった。
「はぁ………兄上から話は聞いておりましたが、なるほど、あなた初対面のわいにまで金をせびるとは…。」
「なぁ、頼むよ〜」
「お断りするでありんす」
「頼むからさ〜」
「断固拒否でござる」
二人が押し問答を繰り広げていると、新たな人物が現れた。
「あっれ〜?幻太郎と帝統じゃーん!何してんの〜?」
トレードマークの飴を持ちながら彼らに駆け寄って来たのは、飴村乱数だった。
「違ぇよ乱数、こいつは幻太郎の弟の幻次郎なんだってさ。あいつに弟いたんだな!」
「帝統ー、幻次郎じゃなくて、この人はしょーしんしょーめい幻太郎だよ」
「はぁ?でもこいつ夢野幻次郎だって…」
不思議そうに帝統が首を傾げていると、幻次郎が笑い始めた。
「フフッ…フフフフ…フッ…フハハ」
「おい?!大丈夫か?」
「えぇ、大丈夫ですよ……なーんて、嘘ですよ」
「へ、嘘?ってことは、お前、幻太郎かよ!」
「また見事に騙されてくれましたねフフッ」
「お前、身長とかどうしたんだよ?!それに、顔とか…!」
「実は小生はシークレットブーツを履いていたのです」
「マジかよ?!」
「嘘ですよ」
「これもかよ!」
「帝統ー、足元見てみなよ」
乱数に言われた通り足元を見ると、靴の底が厚くなっていた。
「うおっ!いつの間に?!」
「昨日、帝統が幻太郎ん家で寝てる時にちょちょいとね!」
「帝統はニブニブでおじゃるなぁ」
「あー、じゃあ顔はどうしてだよ!」
「それはメイクだよ〜。お姉さん達にも手伝ってもらってさ」
「なかなか可愛らしかったでしょう?」
「あぁー、くっそー!騙しやがってー!!」
「ごめんねー、でも楽しかったよね幻太郎ー」
「お詫びに焼肉でも奢ってあげますよ」
「やったぜ!嘘じゃねえよな?!」
「帝統チョローい」
「えぇ、もちろん嘘ではありませんよ。…嘘ですけど」
「まーた嘘かよー」
「じゃあ僕が奢ってあげる!幻太郎も行くよね?」「しょうがないですね、小生も付き合いましょう」
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