しばらくして、白鳥警部が帰ってきた。
｢どうだったかね。｣
｢はい。調べましたら、黒川邸、安田邸、水島邸、阿久津邸ともに森谷教授の設計でした。しかも、全て30代の頃の設計でした。｣

すると、零さんが
｢もしかしたら、工藤くんへの挑戦は森谷教授の設計した物を破壊するためのカモフラージュかもしれませんね。｣

｢確かにその線もありそうだな。とにかく、森谷氏のところに行ってみよう。｣
私は気になることがあったため、警視庁に戻ることにした。
目暮警部、白鳥警部、毛利さん、零さん、コナンくんは森谷教授の邸宅に向かった。


私は急いで警視庁に戻り、調べていたものを見直す。
『(これが本当なら、蘭ちゃんが危ない!!)』
あることに気づき、私は急いで米花シティービルに向かった。


～米花シティービル～

私は急いで蘭ちゃんを探した。
『(10時に映画館のロビーで待ち合わせしてるって新一くん言ってたのに。)』

そして、蘭ちゃんを見つけた。
『蘭ちゃん！ここは危ないから今すぐ、外に出て！新一くんが言ってたから！』
｢名前さん！なんでここに!?｣
『後で詳しく話すから、とりあえず、外に出て！』
｢分かりました。名前さんは？｣
『私は他の人の避難させるためにここの人に話してくるから。』

そう言って、蘭ちゃんを避難させた。

その頃、零さん達は森谷教授が犯人であることを証明していた。

｢先程工藤くんが言っていたように、今の若い建築家は美意識にかけているとお考えのあなたは30代の頃の建築は完璧なシンメトリーではなかった為、破壊したくなった。だから、放火してたというところでしょう。そして、工藤くんを標的にしたのは岡本元市長の事件でニュータウン計画がなくなったことへの恨みからですよね。｣

安室さんに続いて、新一くんが
｢先程、ギャラリーのガラスケースの後ろで見つけましたよ。犯行に使用した、変装道具を。｣
白鳥警部が確認するとそこにはサングラスとカツラが。

｢っ！それは書斎の金庫に！｣
すると、コナンくんが入って来て
｢そっかー。書斎の金庫に隠してたんだ。｣
そう言って、白鳥警部からサングラスを受け取り
｢これ、僕のなんだ。ペンで黒く塗ったんだよ。カツラは書斎にあった兜の飾り毛を切って、テープで貼り付けたんだよ。これみーんな新一兄ちゃんのアイディアだよ。｣

すると、白鳥警部が確保しようと動こうとしたが
｢動くな！動いたら、この城に仕掛けた爆弾が、爆発するぞ！｣
しかし…
｢爆発しないよ。だってそれ、電池がないもん。｣
森谷教授が確認すると、本当に電池が入っていなかった。
｢何故、これが起爆装置だと分かった？｣
｢だっておじさん、ライター使わないじゃない？パイプに火をつけるのも長いマッチだったし。歩美ちゃんが言ってた、甘い匂いって…パイプの匂いだったんだ！｣

そして、目暮警部が
｢逮捕だー！｣
森谷教授は白鳥警部に手錠をかけた。

｢よーし！事件解決！一件落着！｣
毛利さんがそう言ったが森谷教授は
｢俺が破壊したかったのは、もう1つある。｣
その言葉にコナンくんが気づいた。
｢米花シティービル！｣
コナンくんは慌てて、電話をかける。
｢蘭姉ちゃん！今すぐそこを出て！｣
すると、蘭さんは
｢さっき、名前さんに言われて、外に出たところよ。｣
｢っえ！名前さんが!?｣
すると、電話越しに爆発音が。