すると、歩美ちゃんが
｢匂い…。甘い匂いがした！光彦くんがラジコンを貰っている時に！｣
｢そうか？俺は全然気づかなかったぞ？｣
｢僕もです…。｣

小五郎さんが
｢甘い匂いって化粧品か何かか？｣
｢分かんなーい。けど、香水とは違うような…。｣

『(甘い匂い…。)』

｢また何か思い出したら教えてくれ。｣

その後、歩美ちゃん達は帰って行った。

すると、新一くんの携帯が鳴った。
｢もしもし？｣
｢よく爆弾に気づいたな。褒めてやる。だが、子供の時間はここまでだ！工藤を出せ！｣

コナンくんがスピーカーに切り替え、小五郎さんが
｢そうだな。これからは大人の時間だ。工藤はいない。｣
｢誰だ！お前！｣
｢私は名探偵の毛利小五郎だ！｣

｢まぁいい、1度しか言わないからよく聞け！東都環状線に5つの爆弾を仕掛けた。その爆弾は、午後4時になると列車が時速60㎞未満になると爆発する。また、日没までに取り除けなくても爆発する仕掛けになっている。1つだけヒントをやろう。ヒントは東都環状線の××の×だ。×の部分には漢字が1字ずつはいる。じゃあ、頑張ってな。毛利名探偵。｣

そう言って、犯人は電話を切った。

｢ただの脅しでしょう。環状線に爆弾なんて。｣
｢いや、そうとも限らないと思いますよ。毛利先生…。変声機まで使っているようですし。｣
と零さんが言った。
｢あぁ、私も同感だ。とりあえず、本庁に連絡だ。｣
目暮警部は電話をかけに行った。

『透さん、犯人の目的はなんだと思います？』
｢新一くんに恨みがあるのは確かだと思うが、他にも何かありそうだね。｣

目暮警部が戻って来ると、毛利さんが
｢分かりましたよ。警部殿！爆弾は電車の網棚、もしくわ、座席の下に置いてあるんですよ！｣
｢車体の下というのもありえるが。｣
｢あそうか…。｣
｢まぁ、ともかく、東都鉄道に行ってみよう。毛利くんと安室くんも来るかね？｣
｢はい！｣
｢じゃぁ、ご一緒します。コナンくん、名前を頼むね。｣

｢うん！｣
『あとは、退院の手続きだけなんで大丈夫ですよ。』
｢手続き終わったら、小五郎のおじさんの事務所に戻ってるね！｣

そう言って、目暮警部達は東都鉄道に向かい、私達は退院の手続きをしに行った。


～毛利探偵事務所～

退院の手続きを、終え、私とコナンくん、阿笠博士は毛利探偵事務所に来た。

『新一くん、犯人はどこに爆弾を仕掛けたと思う？』
｢うーん。まだ思いつかない。｣

『だよねー。それより、蘭ちゃんは？』
｢蘭は…、俺と夜10時に米花シティービルでオールナイトの映画を見る予定になってて、出かけてる…。｣
『っえ！どうするの？新一くんの姿に戻れる薬なんてないのに。』
｢俺もどうしようか困ってる…。蘭の楽しみにしてる姿見たら断れなくて…。｣

『蘭ちゃんかわいそう…。』

すると、阿笠博士が
｢日没まであと4時間か…。しかし、日没すると爆発するなんて、まるでわしの作ったスケボーと反対じゃなぁ。｣

『っえ?』
｢新一が使っているスケボーの動力源はソーラーパワーなんじゃよ。｣

すると、何かに気づいた新一くんが目暮警部に電話をかけた。