～警察病院～

コナンくんは安室さんや小五郎のおじさん、博士に連絡して、病室に戻った。

しばらくして、安室さん達が到着した。
阿笠博士は少年探偵団のみんなも連れてきた。
｢安室さん、ごめんなさい。名前さんを巻き込んじゃって…。｣
｢名前のことだから、警察官として民間人のコナンくんを巻き込みたくなくて無茶したんだろう？コナンくんに怪我がなくてよかったよ。｣

｢そうかもしれないけど…ごめんなさい…。｣
すると、名前さんが目を覚ました。

｢名前！大丈夫か？｣
『ここは？』
｢病院だ。本当に無茶ばかりするなよ。もう少しで死ぬとこだったんだぞ！｣
『ごめんなさい…。コナンくんを爆発に巻き込みたくなくて…。』
珍しく零さんが怒ったので、みんなびっくりしていた。

コナンくんが先生を呼んできてくれ、検査をすると、特に異常もなかったため今日中に退院できることに。

先生が出て行ったあと、目暮警部と白鳥警部が入ってきて、事件の内容について、阿笠博士とコナンくんが話した。
｢じゃぁ、苗字くんは爆発から周りの人を守るためにバイクを走らせたと…。｣
『はい。コナンくんもいたし、児童公園も近くにあったので…。』
｢それで、警部さん！爆弾の種類は分かったの？｣
とコナンくんが聞いた。
｢あぁ、それなんだが、ラジコンも今回のキャリーケースもどちらも使われたのはプラスチック爆弾だったよ。おそらく、東洋火薬の火薬庫から盗まれたものだろう。｣

｢ラジコンの爆弾は雷管を付けた衝撃爆弾、キャリーケースの爆弾はタイマーを接続して時限爆弾にしてありました。｣
白鳥警部が詳しく説明した。

｢しかし、16秒前に1度止まったのが引っかかるな？｣

｢あぁ、それなんだが、1つはタイマーが故障していた場合。もう1つは犯人が何らかの理由で遠隔操作で止めた場合のどちらかだと、考えられる。いずれにせよ、犯人がわざわざ工藤くんに電話してきたところをみて、高校生名探偵工藤くんの評判を聞いて挑戦してきたか、あるいは個人的に恨みを持つ人物だろう。｣

すると、白鳥警部が
｢調べましたら、工藤新一くんが解決した事件の犯人は全て服役中でした。｣

｢そうなると、犯人はその家族や恋人の可能性が高いですね。｣
と零さんが言った。

｢まぁ、とにかく、今、彼らに描いてもらった似顔絵を元に捜査しているところだ。｣

元太くん達が描いた絵を見せてくれた。

私は小声でコナンくんに
『この人見覚えある？』
コナンくんは首を横に振る。

すると、阿笠博士が
｢新一くんが扱った事件で1番世間の注目を集めた事件はなんじゃったんじゃろう？｣
｢それは、やはり、西多摩市の岡本市長の事件だろうな…。｣
そう言って、目暮警部はその事件の内容を話し出した。

｢この事件で岡本市長は失脚…。ニュータウン計画は見直しになったんだ…。｣
『(ニュータウン計画…。西多摩市…。)』
私は捜査て調べていた時に西多摩市のニュータウン計画について少し調べたのを思い出す。

すると、白鳥警部が
｢警部、まさか、市長の息子がその時のことを恨んで…。｣
｢あぁ、確か彼は電子工学科の学生だったな。｣
｢調べます。｣
そう言って、白鳥警部が出て行った。

目暮警部が少年探偵団のみんなに
｢何か犯人について覚えていることはないかね。なんでもいいんだぁ。｣

そう言われ、少年探偵団のみんなは考え込む。