しばらく2人で話していると、コナンくん達がお見舞いに来た。
天気も良かったため、病院内の庭で話すことにした。

｢私は吉田歩美！こっちが円谷光彦くんに小嶋元太くん、灰原哀ちゃん。みんな少年探偵団なんだよ！｣
歩美ちゃんがみんなを紹介してくれた。

『すごいね！でも、ごめんね。誰のことも覚えてないの。』
光彦くんが悲しげに
｢そんなぁ…。信じられません…。｣
｢あんなに遊んでくれたりしたのによ…。｣
元太くんも悲しげに言った。

『ごめんね。早く思い出せるように頑張るから…。』

｢わしのことも覚えておらんか？天才科学者の阿笠博士じゃ。｣

『すみません…。必ず思い出します…。』

すると、哀ちゃんが視線を感じ、キョロキョロし始めた。

｢どうした？灰原？｣
｢誰かに見られてる気がして…。｣
それを聞いたコナンくんもキョロキョロするが何も分からなかった。

しばらく話をして、少年探偵団のみんなと阿笠博士は帰宅し、透さんとコナンくんと病室に戻った。

｢名前、疲れただろ？大丈夫かい？｣

『ありがとうございます。大丈夫ですよ。』
そう言って、しばらくすると私は眠ってしまった。

｢名前さん、やっぱり疲れてたんだね。｣

｢そうみたいだね。それよりコナンくん。さっき庭で哀ちゃんが視線を感じたって言ってたよね？｣

｢うん。気のせいかもって言ってたけど…。｣

｢ちょっと考えたんだけど、あの事件があった日、名前は犯人に掴みかかった時に犯人の顔を見ていた可能性があると思うんだけど、コナンくんはどう思う？｣

｢僕も同じこと考えてた。｣
すると、名前の病室の扉の前で人影がずっと止まっているのが見えた。

｢誰だっ!?｣
そう言って、安室さんが走り出した。
しかし、誰だか分からなかった。

｢やっぱり名前さん、犯人の顔見てるんじゃない？｣
｢だとすると、犯人は名前を消しにくるんじゃ…。コナンくん！すぐに目暮警部達に連絡してくれるかい？｣

｢分かった！｣
そう言って、コナンくんは目暮警部達に連絡した。
しばらくして、目暮警部達が到着して、事情を説明すると、千葉刑事と高木刑事が交代で警備をすることになった。

検査で特に異常がなかったため、明日、退院することになった。