｢目暮警部、友成警部達が張り込みをしていた相手とは誰なんですか？｣

｢小田切警視長の息子の敏也さんだ。友成警部のこともあって、仁野氏は自殺として処理され、捜査は打ち切りになったんだ。だが、最近、佐藤くんが時間外に調べ物をしていてなぁ。おそらくこの仁野氏の事件について。苗字くんはパソコンに強いから佐藤くんが調べるのを手伝ってほしいと言われ、手伝っていたらしい。そして、奈良沢警部の事件の後、苗字くんから佐藤くんの警護をしたいと申し入れがあったんだ。｣

｢名前から？｣

｢あぁ、捜査一課の誰かが警護すると佐藤くんに言っても、断られるだろうから、今は部署の違う苗字くんだと怪しまれずに警護できるんじゃないかとな。だが、結果的に苗字くんまで巻き込む最悪の事態になってしまった…。安室くん、本当に申し訳ない。｣

目暮警部と白鳥警部が頭を下げる。

｢頭を上げてください。僕もさっきは感情的になり過ぎました。申し訳ありません。僕も名前と同じ立場なら、僕も同じことをするでしょうし、名前の性格なら、警護しないわけがないですし。｣

すると、高木刑事が佐藤警部の手術が終わり、なんとか一命は取り留めたと報告にきた。

｢そうか、よかった。それと、友成警部には1人息子の友成真も友成警部の一件で警察に恨みを持つ物の1人で我々は目をつけている。｣
そう言って、写真を見せてくれた。

すると、コナンくんが
｢っあ！この人、パーティー会場に来てたよね！すぐにいなくなっちゃったけど。｣

｢本当かね！コナンくん！よし！友成真を容疑者として指名手配だ！｣

白鳥警部が他の刑事達に伝えに行った。

目暮警部との話を終え名前の病室に戻った。
病室に入ると名前は眠っていた。
俺は名前の手を握り
｢名前…。絶対犯人捕まえるからな。｣
俺はいつの間にか寝てしまっていた。

～翌日～

安室さんは名前に起こされた。
『安室さん。おはようございます。ずっと私のところについていてくれたんですね。ありがとうございます。』

｢おはようございます。すみません…、気づいたら寝てしまっていたなようで。名前はよく眠れたかい？｣

『大丈夫ですよ。はい。よく眠れました。あのー、安室さん一つ質問してもいいですか？』

｢構わないですよ。何ですか？｣

『安室さんと私、恋人同士だって言ってたじゃないですか。いろいろ教えてもらってもいいですか？少しでも思い出したいので…。』

安室さんは最近、同棲し始めたことや2人の思い出話をしてくれた。

『ありがとうございます。すみません。なかなか思い出せなくて。』

名前は悲しげな顔をしていた。

｢焦りは禁物ですよ！ゆっくり思い出してくれればいいので。｣

『安室さん、最初に病室に来てからずっと悲しげな顔をしているので…。私のせいで安室さんをそんな顔にさせてるのが申し訳なくて…。』

｢(俺の事忘れてても名前は名前だな…。)｣