帰宅して零さんに白鳥警部から妹の結婚を祝う会に一緒に招待されたということを話すと快く了承してくれた。

『警視庁の上層部も来るみたいですけどいいんですか？』
｢あぁ、上司に一言言っておけば大丈夫だ。警視庁の公安部以外奴らは俺が警察庁のゼロだとは知らないから大丈夫だろう。それに名前と一緒に行きたいし。｣
そう言ってニッコリ笑った。


2日後、米花サンプラザホテルで白鳥警部の妹の結婚を祝う会に零さんと出席した。

零さんは濃いめの青のスーツに身を包み、いつも以上にかっこよかった。
私は零さんに合わせ青のパーティードレスにした。

『零さんに合わせて青にしてよかったです♪』
｢本当綺麗だよ。一緒に来てよかった。｣

会場に着き、記帳を済ませると背後から
｢名前ちゃんに、安室じゃないか！お前達も呼ばれたのか？｣
振り向くと、毛利さんと蘭ちゃん、園子ちゃん、コナンくんがいた。

『私が白鳥警部から招待されたんです。沙羅さんと仲良くさせてもらってて。白鳥警部が透さんも一緒にって。』

｢そうなのか。｣
そう言って毛利さんは記帳をし始めた。
すると…
｢相変わらずぶっきらぼうな字ね。｣
｢えっえっ英理！お前も呼ばれたのか!?｣
そこには妃先生がいた。

｢えぇ。沙羅さんは弁護士の卵だからね。｣
そう言って、妃先生は記帳した。
その後、荷物を預け、中に入った。
中は警察関係者ばかりで異様な雰囲気だった。

私は小声で零さんに
『かなり異様な雰囲気ですね…。』
｢あぁ。白鳥警部警察関係者ばかり呼びすぎだな。小田切警視までいるよ。｣
『本当ですね。っあ！美和子さんもいる！美和子さん綺麗！』
私はこの会で何か起こるんじゃないかという嫌な予感がしていた…。

毛利さんは目暮警部に奈良沢警部達の事件を聞こうとしたが教えてもらえず、高木刑事に詰め寄り聞き出そうとしたが、白鳥警部が
｢毛利さん、詮索はそこまでですよ。…Need not to knowこう言えば分かっていただけますよね。｣

そう言って、白鳥警部は立ち去った。
すると、コナンくんが私のところに来た。
｢ねぇ、名前さん。名前さんは奈良沢警部達の事件について何かわかったことないの？｣

『Need not to know…。この前、話したこと以外教えられなくなっちゃって。美和子さんに言われちゃって。ごめんね。』

｢そっか…。｣
コナンくんは諦めたようで毛利さんのところへ行った。
会が始まり、しばらくして沙羅さん達が私達のところに挨拶に来た。

『沙羅さん！結婚おめでとうございます！』
｢名前ちゃん！来てくれたのね！ありがとう♪｣

すると、園子ちゃんが
｢プロポーズの時、なんて言われたんですか？｣
興味津々で聞いてきた。
｢プロポーズの言葉はなかったの。彼そういうの苦手で…。｣
すると、妃先生が
｢そのくらいの方がいいわ。歯の浮くようなセリフを言うやつに、ろくなやつはいないんだから。｣

｢妃先生のプロポーズの言葉はどんなだったんですか？｣
｢っあ！それ私も気になる！｣
沙羅さんと園子ちゃんが聞くと妃先生は
｢そんなの忘れちゃった。｣
と顔を赤らめはぐらかすと
｢今後の参考のためにもぜひ教えてください！｣
と沙羅さんが言うが妃先生はなかなか教えてくれない。
すると蘭ちゃんが
｢もー！焦らさないでよー！｣
と詰め寄り、私も
『妃先生、私も聞きたいです。』
と言うと、妃先生は恥ずかしそうに
｢お前のことが好きなんだよ。この地球上で誰よりも。だったかな？｣
それを聞いた園子ちゃんは意外そうな顔をしていて、蘭ちゃんは顔を赤らめていた。

その後もいろんな話をした。

しばらくして美和子さんが外に出て行くのを見かけたため、
『透さん、ちょっと化粧直ししてきますね！』
と零さんに伝え、私はついて行くことに。