翌日、私は芝刑事の事件と奈良沢警部の事件を細かく調べた。

『奈良沢警部は左胸を押さえて亡くなった、芝刑事は警察手帳を持って亡くなった…。』

私は芝刑事の事件の現場写真を見て疑問を抱いた。
私は近くにいた佐々木に
『ねぇ、佐々木。警察手帳を胸ポケットから出してみて。』
｢なんだよ急に。ほれ。｣
佐々木が胸ポケットから出した警察手帳の向きは芝刑事が持っていた向きと逆だった。
『普通に出したらそうなるよね！佐々木ありがとう！』
｢おぉ。別に構わないけど、あまり首突っ込みすぎるなよ。降谷さんから怒られるの俺らなんだからよ。｣
『風見さんにも同じこと言われた。みんなに迷惑だけはかけないようにする。』
私はそう言って、コナンくんに連絡した。

『もしもし？コナンくん？』
｢名前さん！どうしたの？｣
『この前の奈良沢警部の事件の第一発見者だったって美和子さんから聞いてね。私にも詳しく教えてくれないかな？』
｢いいけど、なんで名前さんがこの事件調べてるの？｣
『元上司の事件だからかな。コナンくん犯人を目撃したんだよね？』
｢そうなんだね！うん。あの日は雨だったから男か女かは分からなかったけど、犯人は右手で傘を持っていたから左利きってことはわかったよ！｣
『左利きか…。あと、奈良沢警部は亡くなる前胸元を掴んで亡くなったんだよね。』
｢うん。目暮警部達は警察手帳を示したものだろうって言ってたけど、何か引っかかるんだ。名前さんどう思う？｣
『警察手帳を示したなら、胸ポケットのところに手を入れると思うな。もっと違う意味があるんじゃないかなって思ってる。』
｢僕もそう思う。こっちでも調べれる範囲で調べてみるね！っあ！あと、このこと安室さん知ってるの？｣
『知らないよ。だから、透さんには言わないでね！よろしく！っじゃぁまた連絡するね！』
｢っあ！名前さん！｣
私は急いで電話を切った。

すると、捜査一課の白鳥警部から内線があり呼び出された。

『白鳥さんどうしたんですか？事件について進展があったとか？』
｢いいえ。今週の土曜日に僕の妹の結婚を祝う会がありまして。妹とも仲良くしてた名前さんに来てほしいと妹が言っていたので。｣
『そうなんですね！ぜひ参加させていただきます！捜査一課の方達も来るんですか？』
｢えぇ。捜査一課だけでなく小田切警視達も招待しています。っあ！そうだ！ぜひ名前さんの彼氏の安室さんもご一緒に来てください。｣
『透さんもいいんですか？帰って聞いてみますね！ありがとうございます。』
｢大勢の人に祝ってほしいのでぜひ。では、失礼します。｣

白鳥警部と別れ、帰宅の準備をし、愛車で帰宅した。