朝起きると零さんがハムサンドを
作ってくれていた。

『わぁーハムサンドだぁ!!』
｢相変わらずハムサンド好きだな。｣

『零さんが作るハムサンドすごく美味しいんですもん♪』
そう言って私は早速ハムサンドを食べた。

｢今日は俺も1日公安だから、もし体調悪くなったらすぐに言うんだぞ！｣
『はい。』

零さんは私の頭を優しくポンポンした。
｢今日は俺の車で一緒に行こうか。｣
『いいんですか？』
｢あぁ、今日は1日組織の仕事は
入れるなと言ってあるから。｣

零さんの車に乗り、一緒に警視庁に
向かった。


～警視庁 公安部～

『皆さんお久しぶりです。ご心配おかけして申し訳ございませんでした。今日からバリバリ働くのでよろしくお願い致します。』

私は一礼して、自分のデスクについた。
みんなから大丈夫か？、無理だけはするなよ。などと声をかけてもらった。

すると、佐々木が
｢お前、降谷さんのこと忘れてしまってたらしいな。お前が記憶喪失の間、降谷さんかなり落ち込んでて大変だったんだからな。｣

『零さんそんなに落ち込んでたんだ…。』

｢お前が事件に巻き込まれて、入院してる間、組織には探偵の仕事が忙しいから仕事をまわさないようにして、ここで事件についていろいろ調べてたぜ。調べながらため息ついたり、頭抱えたりしてたし。｣

『そうだったんだ…。本当に申し訳ないことしたな…。』

｢っま！記憶は戻ったんだから、その分降谷さんに何かしてやったらいいんじゃねーの？｣

『そうだね！とりあえずこの溜まった書類をやっつけてからだな。』

｢頑張れよ！｣
そう言って佐々木は自分の仕事に戻った。

次は絢さんがやって来て
｢名前ちゃん！記憶が戻って本当によかったね！頭の怪我は大丈夫なの？｣

『絢さん！本当によかったです。怪我はもう大丈夫です！ありがとうございます。』

｢本当によかった♪ 名前ちゃんが事件に巻き込まれて、記憶喪失になってから、いつもの降谷じゃなかったもん。｣

『それ佐々木も言ってました。そんなにひどかったんですか？』

｢そうなのよ。名前の記憶が戻らなかったら俺はどうしたらいいんだ！とかなんで名前がこんな目に合わないといけないんだ。とかずーっと言ってたのよ。｣

私は零さんの方を見た。
それに気づいた零さんは優しく笑った。

｢これからはあまり降谷に心配かけすぎないようにね！名前ちゃんのこと本当に大事に思ってるから。｣

『はい…。善処します…。』

｢じゃあ、今日は無理しないようにね♪｣

『はい！ありがとうございます。』

それから私は溜まった書類を片付け、零さんと一緒に帰宅した。