あれから数日後、奈良沢警部が何者かに射殺される事件が起きた。
その話は以前、捜査一課で一緒だった美和子さんから聞いた。

『美和子さん、ありがとうございます。部署が違うのに、詳しく事件のこと教えてくれて。今回の事件の第一発見者コナンくん達だったんですね！』
｢そうなのよ。たまたま通りかかったみたいなの。でも、雨が降ってて犯人の顔は見えなかったみたいなの。｣

『そうなんですね。コナンくんにも直接聞いて調べてみます！何かわかったら、すぐ美和子さんに連絡しますね！』

｢えぇ、お願いね！こっちも何かあればまた連絡するわね！｣

『はい！』
美和子さんと別れ、公安部に戻り、早速、奈良沢警部の周辺を調べ始めた。

すると、風見さんが
｢苗字、何調べてるんだ？｣
『奈良沢警部について調べてます。』
｢奈良沢警部って捜査一課のか？何故苗字が調べてるんだ？｣

『捜査一課の佐藤さんから聞いたんですけど、昨日、何者かに射殺されたんです。その事件なんですが、なんかまだ続きそうな嫌な予感がしたので、奈良沢警部の周辺を探ってみようと思って。捜査一課の時の上司でもありますし。』

｢そうだったのか。元上司の事件だったら気になるな。だが、あまり首を突っ込みすぎるなよ。お前が無茶すると、降谷さんから俺達が怒られるんだからな。｣

『はい。わかりました。』

風見さんにそう言われた後、引き続き調べていると、気になる事件を見つけた。

『この事件…。もし、これが関係してるとしたら、芝刑事と美和子さんが危ない！』
そう思った私は
『風見さん！ちょっと捜査一課の目暮警部のところに行ってきます！』

急いで捜査一課に向かった。

『目暮警部！お久しぶりです。』

｢おぉ！苗字くんじゃないか！君は公安部だろう？いいのかこんなところにいて。｣

『上司には伝えてあるので大丈夫です。それより、昨日の奈良沢警部の事件、気になって奈良沢警部の周辺を調べてみたんですが、この事件が関係してるのであれば、美和子さんと芝刑事が危ないんです！』

｢何!?白鳥くん！この事件をさらに詳しく調べてくれ！ありがとう。あとはこちらで調べて捜査するよ。」

『お願いします。それと、目暮警部、一つお願いが…』
私は目暮警部にあるお願いをし、公安部に戻った。


その夜、芝刑事が自宅マンションの駐車場で射殺されてしまった。