『歩美ちゃん達ありがとう。』
お礼を言うと歩美ちゃん達はとても嬉しそうにしていた。

もう命が狙われる心配がなくなったため、安心して遊べるようになり、博士もいるということで、夜までみんなで過ごすことになった。

その頃、コナンくんは仁野環さんと接触していた。
環さんが持っていた捜査資料を見てあることに気がつき、環さんと別れたあと、ポアロに向かい、安室さんに名前さんがトロピカルランドに行っていること伝え、一緒にトロピカルランドに向かった。

移動中の車の中で、さっき気づいたこと、犯人のことなどを話した。
そして、2人はあの人が犯人だと確証した。



夜になり、みんなでパレードを見ることになった。
人が多く、後ろの方で見ることにした。

安室さんとコナンくんはトロピカルランドに到着し、パーク内が見渡せる高台に向かい、望遠鏡を使って名前を探した。

そして、人混みの中から名前を見つけた。
周辺を見渡しているとあの人が銃を名前に向けているのを見つけた。

｢コナンくん！あの人が名前を銃で狙っている！すぐに蘭さんか少年探偵団の誰かに連絡してくれ！｣

｢分かった！｣
そう言って、コナンくんは探偵バッジを使い連絡した。

｢おめーら聞こえるか？｣
すると、歩美ちゃんが
｢聞こえるよ！コナンくん！｣
｢近くに名前さんを銃で狙ってる奴がいる。人混みに紛れてみんなで外に出てくれねーか？｣
そう伝え、安室さんとコナンくんは急いで名前さんの元へ向かった。

コナンくんの連絡がきて、すぐに歩美ちゃんと元太くんが
｢名前さん！逃げて！｣
｢銃で狙われてる！｣

すると、博士が
｢名前くん！危ない！｣
そう言って私の前に立つと、肩を撃たれてしまった。

『(私と一緒にいるとみんなが危険だ…。みんなから離れないと！)』
私は急いでみんなから離れた。

｢名前くん、わしらから離れるんじゃないぞ！｣
博士がそう言ったが、すでに名前さんはそこにはいなかった…。

私は、人混みを抜けた辺りで足を止めた。
すると、誰かに腕を掴まれた。

『透さん！なんでここにいるんですか！』

｢探偵の仕事でたまたま来ていたんです。｣

『そうだったんですね。でも、危険なので私から離れてください。』

私がそう言うが透さんは
｢嫌です。大切な人を置いては行けません。僕が必ず守ります。｣

透さんがそう言った瞬間、後ろにいた子どもの風船が割れた。

｢っ！くそっ！名前、走りますよ！(名前が死ねば誰がどうなったっていいというのか！)｣

透さんは私の手を取り、走り出した。