私は嫌な予感がしたため、赤井さんに連絡をすると、予感は的中。
降谷さんはジン達に拉致られ、港近くの倉庫に連れていかれたらしい。

私は車で近くまで行くと気づかれてしまうと危険だと思いタクシー急いで倉庫に向かった。


赤井さんと合流した。
『赤井さん！降谷さんは？』

｢まだ生きている。大丈夫だ。｣

私はホッとし中を覗く。

～倉庫内～

降谷さんと水無怜奈という女性が柱に手錠で繋がれていた。

｢我々にノックの疑いがかかっているようですね？｣

｢キュラソーが伝えてきたノックリストにお前らの名前があったそうだ。｣

降谷さんと水無怜奈は顔を合わせ
｢キュラソー？ラムの腹心か？｣
｢えぇ、情報収集のスペシャリストよ。｣

すると、ベルモットが現れた。
｢知っているようね。｣
｢外見の特徴は左右の目の色が違うオッドアイ。｣
｢組織じゃ有名な話よ。｣

次に、ウォッカが現れた。
｢昔のよしみだ。素直に吐けば苦しまずに逝かせてやるよ。｣

降谷さんはジンの方を見て
｢僕達を暗殺せず、拉致し、ここに連れてきたのはキュラソーとやらの情報が確かではなかったから。違いますか？｣

｢さすがね。ノックリストを盗んだまではよかったのに、警察に見つかり、逃げる途中で事故を起こした。｣

｢挙句に記憶喪失ときたもんだ。｣

｢じゃぁ、キュラソーを奪還してノックリストを手に入れるべきなんじゃないの？ジン！我々が本当にノックか確認してからでも遅くはないはずよ！｣

水無怜奈は大きく身体を揺らす。
手にはヘアピンが握られている。

｢確かにな。だが、疑わしきは罰する。それが俺のやり方だ。さぁ、裏切り者の裁きの時間だ！｣
ジンは2人に拳銃を向ける。

『(銃刀法違反…。現行犯で逮捕してやりたい…。)』

そして、ジンは水無怜奈の肩を撃った。
水無怜奈はその場にしゃがみこむ。

｢ほら、どうした？キール。続けろよ。手錠を外してーんだろう？｣

｢キール？まだ容疑者の段階で仲間を！｣

｢仲間かどうかを断ずるのはお前らじゃない。最後に1分だけ猶予をやろう。先に相手を売った方にだけ、鼠のくたばる様を見せてやろう。ウォッカ！カウントしろ！｣

｢了解。｣

ウォッカがカウントし始める。