救急車のところに行くと風見さんが脇を抱えられていた。
すると、私に気づいた佐々木が
｢おー！お前どこに行ってたんだよ。って、その頭どうしたんだよ。｣

『この観覧車の内部…。頭はさっき観覧車の片側が外れた時の衝撃でバランスを崩して、頭を壁にぶつけてこうなりました。』

｢観覧車内部って！あの狙撃の中にいたのかよ！降谷さんは知ってるのか!?｣
佐々木はかなりびっくりしていた。

『うん。さっきまで一緒だったし、降谷さんから言われて、この怪我に気づいたから知っているよ。風見さんは大丈夫なの？』

｢そうなのか。風見さんは肋骨が折れてるか、ヒビが入ってるかもって言ってたぞ。てか、降谷さんは？｣

『まぁ、あれだけの高さからゴンドラごと落とされたら、肋骨ぐらい折れるよね。生きてるだけでも、すごいと思う。降谷さんは組織の目もあるかもしれないから先に帰ったよ！』

｢風見さんはそう簡単に死なねーだろ。笑 それもそうだな。疑いが晴れたわけじゃねーからここに来たら危険だな。｣

すると、風見さんが
｢苗字！頭怪我してるのなら、早く治療してもらえ。｣

『っあ！はい！』

私は頭の怪我の治療をしてもらい、降谷さんに連絡する。

『もしもし？苗字です。今、治療終わりました。』

｢そうか、よかった。今から、東都タワーに来れるか？｣

『風見さんに確認しないと…。風見さんが許してくれますかね？』

｢俺の名前出せば大丈夫だろ。俺からも連絡しておく。｣

『わかりました。言ってみます。』

電話を切ると、すぐ風見さんの携帯が鳴った。

風見さんの電話が終わり
『あのー風見さん…。』
｢降谷さんから聞いた。行ってこい。終わり次第警視庁に戻れよ。｣

『はい。ありがとうございます。』
私は風見さんに一礼し、東都タワーに向かった。