｢よしっ！｣

降谷さんはライフルバッグに起爆装置をいれ、急いで閉めた。

｢見逃すなよー!!｣
降谷さんはライフルバッグを外に投げた。

ライフルバッグの中の爆弾が爆発し、辺りが明るくなった。

｢見えた！｣
コナンくんはベルトからボールを出し、ローターに向かって蹴った。

『(あれが花火ボールか…。博士すごいな。)』

奴らの機体にぶつかった後、爆発し花火が上がった。

機体はバランスを崩し、赤井さんはローターに向け狙撃した。
｢落ちろ!!｣

弾はローターの結合部に命中し、結合部から火と煙が上がった。

｢やったか！｣

これで終わりかと思ったが、奴らはバランスを崩しながらも狙撃してきた。

｢名前！｣
『降谷さん！』

降谷さんと私は走り出した。
すると、すごい音がし、大きな揺れが起こる。

私はバランスを崩し、壁に激突したと同時に頭に激痛が走った。

観覧車の片側のホイールが車軸から外れ、転がりだした。

『っえ！嘘…。』

すると、コナンくんが車軸に何かを引っかけ走って行くのが見えた。

『降谷さん！あれ！』
私はコナンくんの方を指さす。

｢よしっ！コナンくんのところに行って助けてくる。｣

『私も行きます！』
｢ダメだ。危険すぎる。ここで待ってろ！｣

『でも…。』
｢お願いだ。名前、頭怪我してるの気づいてるか？｣
私はさっき激痛がしたところを触ると手に血が付いた。

『っあ…。』
｢ここで待ってろ。すぐ来るから。｣

降谷さんは急いでコナンくんのところに向かった。

私は壁に寄りかかり
『あー、怪我してるのに気づいたら頭がクラクラしてきた…。降谷さん…早く…。』

爆発音が聞こえ、観覧車は止まったみたいだ。
降谷さんが戻ってきた。

｢名前！大丈夫か？観覧車は止まった。外に出よう。｣

『観覧車止まったんですね。よかった。』

降谷さんは私の頭を優しく撫でながら
｢あぁ。颯太達と合流して怪我の治療が終わったら、電話してくれ。｣

『わかりました。』

観覧車から出て、降谷さんと別れ、私は公安の人達と合流した。