『(でも、なんで奴らは私達公安の動きを知っているんだろう…？まさか…盗聴？)』

私が考え事をしているのに気づいた降谷さんが
｢苗字、どうした？｣

『いや、奴らはなんで警察が東都水族館に来て、この観覧車に乗せることを知っていたのかなと思いまして…。この爆弾も準備が早すぎるというか…。』

｢ジンのことだ、キャンティやコルンにどこかで盗聴か何かをしていたんだろう。ジンはどこかに電話をしていたし。あの倉庫にはウォッカとベルモットがいたから、おそらく電話の相手はキャンティだ。爆弾の方はジンが予想してここに爆弾を仕掛けたらしい。｣

『そういうことですか。でも、どこで盗聴していたんでしょうか。警察の誰かに盗聴器を仕掛けれるわけないし…。』

｢確かにな。もしかしたら、幹部ではない奴らの仲間がいたのかもしれないな。っよし！もう解体終わるぞ。｣

すると、何かが落ちるすごい音がした。

『風見さん、キュラソーと一緒なんですよね？大丈夫ですかね？』

｢風見なら大丈夫だろう。｣
そう言いながら解体作業を進める。


降谷さんが最後のコードを切った瞬間に赤いライトが光った。しかし、コードを切るのが早かった為、爆発はしなかった。

『ギリギリでしたね。』
｢あぁ。危なかったよ。｣

すると、奴らが狙撃を始めた。

『降谷さん！』
｢苗字！車軸の爆弾の回収に行くぞ！｣

私達は2手に別れ、爆弾を回収した。

回収した後、降谷さんと合流すると狙撃が1箇所に集中した。

『っ！もしかしてキュラソーが？』
｢かもしれないな。動くなら今のうちだ！行くぞ！｣
『はい。』

すると、コナンくんの声が聞こえてきた。

赤井さんと話しているコナンくんの姿を見つけた。

降谷さんが赤井さんにむかって
｢そのライフルは飾りですか？反撃の方法はないのか？FBI!!｣

｢あるにはあるが、暗視スコープがお釈迦になってしまって、あるのは通常のスコープのみ。これじゃ、どデカい鉄の闇夜のカラスは落とせんよ。｣

｢照らせれば落とせる？でも、どうやって？｣
｢ローターの結合部を狙えばおそらく。｣

｢結合部なんて見えなかったよ!?｣
｢正面を向き合ってはダメだ。どうにかして、奴らの姿勢を崩し、ローター周辺を5秒照らすことができれば。｣

｢照らすことはできそうだけど、ローターがどこにあるか見えないとローター周辺には…。｣

降谷さんはさっき解体した起爆装置をいじり出した。
すると、また狙撃が始まった。