｢安室さん！今日はご馳走様でした！｣
｢安室の兄ちゃんケーキすっげー美味かったぞ！｣
それぞれお礼を言った。
『安室さん、今日はありがとうございました。あの、お代はいくらですか？』
私が財布を出すと
｢お代は結構ですよ！僕がお誘いしたので。｣

『でも…。』
そういうと、降谷さんは財布をなおすように、私の手を抑えた。

『すみません。ありがとうございます。』

降谷さんは表までお見送りしてくれた。

コナンくんは上に上がって行き、少年探偵団のみんなは一緒に帰って行った。

私も帰ろうと、挨拶をしようとするが、降谷さんが
｢今日はもう上がりなんだ。車で送って行くよ。コナンくん達と一緒だから歩きだろ？｣

『歩いて帰れる距離なので大丈夫ですよ？』
｢待ってろ。すぐ来る。絶対だぞ！｣

『っ!はい…。』

降谷さんはあっという間に着替え、出てきた。

｢お待たせ。じゃぁ行こうか。｣
『早いですね。わかりました。』

私達は駐車場に向かう。

何回か助手席に乗せてもらっているが、やっぱり何回乗っても降谷さんの隣は慣れない…。

｢何回乗ってるんだ。いい加減慣れろよ。｣

バレてる…。
『バレてました…？降谷さんの隣はなかなか慣れませんよ。』

｢(可愛い…。)そうか。というより、苗字久しぶりにバスケしたんじゃないか？ここ最近は捜査や書類に追われてて休めてないと風見から聞いたが。｣

『はい。すごく久々でした。やっぱりスポーツはいいですね！』

｢ストレス発散にもなるしな。それにしても、お前相変わらずバスケ上手いよな。警察官になってなければ、プロになれたんじゃないか？｣

『そんなことないですよ。バスケは兄の影響で始めて、なんだかんだ高校まで続けただけですし、バスケも空手も警察官になるためにやっていただけです。』

｢それで、あの上手さはすごいよ。それに、空手も有段者…。お前の運動神経どうなってるんだ？｣

『それを言うなら、降谷さんも同じですよ！ボクシングに剣道、テニスって多彩すぎです！』


｢ははっ！お互い様だな。しかし、1対1で負けたのは悔しいがな。｣

『降谷さん…本当に負けず嫌いですよね…。っあ！先に言っておきますが、負けたからと言って、仕事増やさないでくださいね！』

｢さすがにそんなことしないさ。｣
『降谷さんならしかねないですもん。』

｢おい。マジで増やすぞ。｣
降谷さんはジト目で私を見ていた。

『すみません…。嘘です…。』

｢っあ！そうだ！ちょっと行きたいとこがあるんだが、寄ってもいいか？｣

『はい。(どこに行くんだろー？)』