君が初めて僕の名前を呼んだのは、いつだっただろうか。

君の柔らかな声が僕の名前を呼ぶと

僕はどうしようもなく幸せだった。

君は本当に優しい女性だった。

毎月傷だらけになって倒れている僕を本当に心配してくれた。

「リーマス、ねぇ、なにか悩んでたりしないの？
　どうしてそんなに傷だらけなの？」

それは僕が一番答えたくない質問だった。

「リーマス、話してよ。
　しつこいのはわかってるけど、
　でも…あなたに笑っていてほしいの。」

君はいつまでも優しかった。

僕が『小さなふわふわした問題』を打ち明けたら

君は受け入れてくれたかもしれないほどに。

僕に、勇気があったなら、君を傷つけずに済んだのかもしれない。

でも、僕は狼としての運命を選んだ。

でも僕は君に酷いことを叫んだ。

君は驚いて、走っていった。

行ってしまう前の、最後に見た顔が目に焼き付いた。

君は傷ついた顔をしていた。まるで、今にも泣き出しそうな。

あれが、君を見た最後の日になった。

君は今、彼らと一緒にゴドリックの谷に眠っている。



1981年10月31日没
[#dc=1#]・ノーク








一度、伝えたかったことがあるんだ。


僕は、狼だ。

それでも僕は永久に、君を愛してる。