短編小説
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「ほら、空見ろよ。」
「え?うわぁっ!」
吸い込まれそうな真っ黒な空に白い星がまたたいていた。
キレイだろ、と彼は隣で笑った。
「どれが、シリウス?」
彼と同じ名前の星。
星言葉は、焼き焦がす者。
「あれ。一番明るいやつ。」
ケラケラと明るく笑う彼がただひたすらに愛おしかった。
ジェームズとリリーが死ぬ3ヶ月前、ハリー誕生日パーティーの帰り道、私の名字は’ブラック’になることになった。
「絶対、幸せにするから。俺と結婚してほしい」
あのときも、私達は満天の星の下だった。
その年のハロウィーンの日、リリーとジェームズが死んだ。
私達は信じることなんてできるわけがなくて
狂ったように泣き叫んだ。
シリウス、あなただけは失わないって
生命にかけて誓いたい。
1981年11月3日現在
彼は、そういう人だった
友人のためになら、生命までも差し出すような人
私がいくら願っても、彼はもう、戻っては来ないだろう
でも、私は空を見上げて、一番星を探す。
私は、’夜空で一番明るい星’のシーカーだ。
I seek you, Sirius.
「え?うわぁっ!」
吸い込まれそうな真っ黒な空に白い星がまたたいていた。
キレイだろ、と彼は隣で笑った。
「どれが、シリウス?」
彼と同じ名前の星。
星言葉は、焼き焦がす者。
「あれ。一番明るいやつ。」
ケラケラと明るく笑う彼がただひたすらに愛おしかった。
ジェームズとリリーが死ぬ3ヶ月前、ハリー誕生日パーティーの帰り道、私の名字は’ブラック’になることになった。
「絶対、幸せにするから。俺と結婚してほしい」
あのときも、私達は満天の星の下だった。
その年のハロウィーンの日、リリーとジェームズが死んだ。
私達は信じることなんてできるわけがなくて
狂ったように泣き叫んだ。
シリウス、あなただけは失わないって
生命にかけて誓いたい。
1981年11月3日現在
彼は、そういう人だった
友人のためになら、生命までも差し出すような人
私がいくら願っても、彼はもう、戻っては来ないだろう
でも、私は空を見上げて、一番星を探す。
私は、’夜空で一番明るい星’のシーカーだ。
I seek you, Sirius.
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