遙か6夢(長編)
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「さあ二人とも。俺に掴まって」
梓は右手に、真琴は左手に。それぞれダリウスの手を取る。両手に花だねとダリウスが口にした後、奇妙な浮遊感が少女達にもたらされた。
「着いたよ。目を開けてごらん」
目眩の一歩手前。堪えようと目をつむっていれば、柔らかな声で手をそっと離された。促されるまま目を開ける。
「…!?」
「……全然違う場所だ」
呆然とした様子で梓が呟く。あんぐりと口を開けている真琴は心の中で激しく同意した。
緑生い茂る森。世界の片庭。人気がない空気は、いっそ異空間ですらあった。
「今のは何? ここはどこ?」
「空間移動だよ。鬼の一族に伝わる異能でね」
矢継ぎ早に質問を浴びせる少女に嫌な顔一つせず、ダリウスは悠然と答えた。しかし余裕のある顔から一転、眉を下げて疑問を一つ口にする。
「…俺が怖い?」
その言葉に少女達は顔を見合わせる。二人は目を合わせた瞬間、お互いがダリウスに抱いている印象を悪いものではないと悟った。
「そうは思わないよ。綺麗過ぎるなあって、見惚れちゃったけど」
「魔法みたいでかっこいいなあって思う! 貴重な瞬間に立ち会っちゃったんだね私達!」
