リコハーバー - ステージ7
広がっていた中心の海の底を見ると、マジックブラシが沈んでいた。
それを発見すると同時に、
『助けてええぇえ!!』
聞こえたのは、追撃した(一緒に落ちた)ニセマリオの叫び声。
しかし、その声が聞こえてきたのはドロドロ中心地から少し離れた所。
船の隣からバシャバシャと水飛沫(しぶき)が上がっている。
「っ向こうかよ!」
ポンプをホバーに切り替え、ホバーの勢いを借りて奴の所へと急ぐ。
『クッパお父さ、ゴボッ、助けっ、が、ゔぅっ』
本当に大量の水を飲み込んだのと、体力が尽きてきたらしく、ニセマリオが徐々に水に沈む。
「ヤバいっ・・・・ポンプ!もっと水圧上げれないのか!!」
「無理デス!ガンバッテハイマスガコレ以上ハ・・・・」
「畜生!間に合え俺の足いぃ!!」
『ピーチ・・・ママ・・・・』
ニセマリオは気を失い、沈み始めた。
と同時に、
ザバァッ
マリオがやっと辿り着き手を掴み、ニセマリオを抱えて岸へと泳いでいった。
『ゲホッ、ゴホッ!・・・・うぇえ、喉痛ぁ』
スタート地点付近に上がり、数分。
ニセマリオは最早泣きながら、喉に入った海水を吐き出す。
「はぁ・・・・大丈夫か?」
何とか見つけたコインでライフを回復したマリオが少し心配そうにニセマリオの背中を擦りながら言う。
『う、うるさッゲホォ!!』
「無理すんなよ」
『お前にゴホ!言われ、る筋合いはゲホッ!無い!』
「咳出まくりじゃねぇか」
『ゔ・・・・』
しばらく黙り込んだ後、
『チクショウ!おぼえてろよ!』
いつもの捨て台詞とシャインを2つを残して、消えた。
「・・・・2つ?」
マリオはシャインを手に取り、首を傾げて暫く何故2個なのかについて考えていた。