リコハーバー - ステージ7













「おい、生きてるか?」

「・・・・ぁ・・・・え?」

死んでいない?
目を開けると、いたのは前日自分のジャンプを褒めてくれたモンテ族。

「ビックリしたぞ、リコタワーを見てたら落ちてくるのが見えたからな。」

どうやら彼が自分を受けとめてくれたらしい。

「あ・・・・ありがとう、ございます」
「お前はあの上にいるお前そっくりな奴を追い掛けてたな?」
「は、はい。」

すると突然モンテ族は自分を持ち上げ、

「頑張れよっ!!」

ブゥンッ!!

「うわぁーーーーっ!!?」

自分を勢い良く、ニセマリオに向かって投げ飛ばした。

『ッえぇえ!?』

奴はいきなり飛んできた事に仰天し、
そして

ゴッ

ぶつかった。
勢いが強すぎた。

「うわああぁぁっ!!」
『わあぁああーー!!』

バッシャアァン!!!

自分は海に落ちた。
その数秒後、


ガンッ

何か鉄にぶつかる音が聞こえた。

「っ・・・・ゲホ、ゴホッ!」

飲み込みそうになった海水を吐き出して、ニセマリオを探して泳ぎまわる。
でも奴は体が水色で透き通ってる。
底が見えるほど透き通ってるこの海では探すのはかなり困難だろう。

「ニセマリオハドコヘイッタノデショウ?」
「俺もそう思ってるよ」

そのまま5分が過ぎた。

「・・・・もう逃げたのかな」
「デモサッキ何カガブツカル音ガシテマシタヨネ」
「・・・・確かにしてたな、アイツは俺とほぼ同時に落ちたからあの音は何かあったのかもしれねぇ」

喋ってる間もニセマリオは見つからない。

と・・・・

「・・・・!?」

体が少しドロドロで汚れている。
水面を見ると、あちこちにドロドロが広がっていた。
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