ごちゃごちゃエアライツ。
残り時間が1分を切った。
ヴィオはパーツをもう1つ手に入れ四層地区から離れ、今はキャッスルホールに居た。
青い丸を追い詰めて。
「だっ、だから俺は違うよ!」
『嘘をつくな。貴様がもう1つのパーツを持っているのはわかっている』
「だから持ってないってえぇ!!」
青い丸、「ウォーター」はヴィオが繰り出すプラズマを必死に避けながら答える。
ヴィオはウォーターがパーツを隠し持ってると思い込んでいる。
・・・・あの時のレッドの言葉によって。
残り時間が30秒を切った。
『もう一度聞こう。残り一つのパーツはどこだ?』
最大までパワーの溜まったプラズマがバチバチとヴィオの手から弾けている。
返答次第によっては撃つつもりらしい。
「だからーッ!俺は持ってないよおぉー!!」
『まだしらけるつもりか。では・・・・』
ヴィオがプラズマ波動弾を放とうとした、
その時。
バンッ
「アベッ!?」『なっ・・・・』
バンッ
『ぐおっ!?』
突然2人に砲撃が!
ダメージを受けたヴィオはパーツを2つとも落としてしまった。
ヴィオは慌ててパーツを拾おうとしたが、何者かが横から奪っていった。
そして・・・・
目の前に「ハイドラ」が現われた。
しかしそれに乗っているのはヴィオではなく。
『ぃよっしゃあああ!!ハイドラゲットオオ!!』
ホワイトの叫びと共に、終了の笛の音が響いた。
『・・・・・・・・・・・・』
ヴィオは石になったかのように動かない。
「ヴ、ヴィオ?」
ウォーターが恐る恐る話し掛けてみる。
「ヴィオ?お、俺はヴィオの事恨んでなんかないからね?ヴィオがハイドラを探してたのは、解ってたから、だから・・・・」
『殺す』
「ゑ?」
『ホワイト、絶対殺す。』
ぽつりとそう呟くとヴィオはスタジアム会場へと向かっていった。
その後競技は「デスマッチ」に決まり、
ヴィオがワゴンスターでハイドラに乗ったホワイトに圧勝したらしい。
恨みって恐いですね。
やっつけで本当ごめんなさい。
青と紫の場合 終