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16話~20話

それから数時間経つ。
だが未だ二人は腕輪を外そうと必死に左手首を動かす。
二人の手袋は血で赤く染まっていた。
服も徐々に赤く染まる。
ドクター「…痛ッ…」ルイージ「…くっ……」
二人は動くのを休む。
ルイージ「もう…戻れないのかな…」
ドクター「…!、…未だ諦めるのは早い!」ルイージ「?」
ドクター「君のファイアーボールで…鎖を焼き切るんだ!」
ルイージ「!そうだ…なんでこんな簡単な事も…。ファイアーボール!」
ボッ
それからファイアーボールを鎖に何回も当てる。
すると鎖が暖まり、温度が高いのか鎖の一部が赤く光る。
だがその熱で傷口が激しく痛む。
ルイージ「…痛いッ…だけど…脱出しなきゃ…ドクター、影と…一緒に…!」
だが、そこに運悪く見回りの兵が通りかかり…
見回り兵「…!何をしてるんだ!」
バシャッ!
冷たい水をかけられ、冷やされた。
だがそれが逆に良かったのか
ガギィンッ!!
鎖は急な温度変化で壊れる。
ルイージ「やった…!」
見回り兵「しまった!」ルイージ「ミドルキック!」
ドカッ
見回り兵「ぐは…!」
ルイージ「よし…ドクター、今鎖を…!」
その時
ビーッ、ビーッ!
警報が鳴る。
ルイージ「!?」ドクター「鎖が壊れると鳴る仕掛けか…クソ!」
ルイージ「すぐ外すよ!」ドクター「いや…君だけで逃げろ」ルイージ「なんて事言ってるんだ!!」
ドクター「このまま二人捕まるのが良いのか!!?」ルイージ「!」
ドクター「行け!!」
ドクターは部屋の外へルイージを押した。
ルイージ「ドクター!」ドクター「早く行け!!早く!!!」
ルイージ「…シルクの手下になんかならないでね!!」ドクター「わかっているよ…」
ドクターはフ、と笑った。
そしてルイージは出口を探して走りだした…。
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