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第2話

スマッシュブラザーズのメンバー達が住む場所とは別の、孤立した空間……。
その空間に聳え立つ西洋風の、しかしところどころに機械的な部分が見える城。

城の一室、あちこちに不気味な薬品が置かれた実験室のような部屋で、
それぞれ奇抜な色をした服装の女の子が、薬品を混ぜ合わせる。

「ねぇ、こんくらいだよね?」
「いいんじゃない?」

何が起こるかわからない薬品を扱ってる割には、かなりアバウトな気もする。
長い緑髪の少女が最後らしい薬品を混ぜ合わせ確認すると、早速小さなふたつのビンに注いで蓋をした。

「いいのかぁ?そんな適当で……」

近くの椅子に腰かけ、緑髪の少女に渡された小瓶の液体を揺らしながらそう問うのは、
メンバーのひとり、マリオに酷似した男だった。
しかし、小瓶を見つめる瞳はマリオとは対照的な、赤色。

「いいのよ!どうせ飲むのはアタシ達じゃないもの!」
「そうだけど、なぁ~……」

ツインテールの女性の言葉に頭を掻きながら言葉を返す、マリオ似の男。
緑髪の少女は「気にしない気にしない」と言いながら薬品のビンの後片付けを手早く進めている。

「じゃ、シルク様の命なんだから、ちゃーっんとやってきなさいよ!」

そう言って、女性はすぐに後片付けの手伝いに入った。


「……イヤ、って言ったら?
 僕は要らないと思う、こんな事……」

マリオ似の男の隣で瓶を受け取って、俯いて静かにそう呟く声。
その言葉に、ツインテールの女性は明らかに不満そうに振り向く。

「イヤですって?! そんな事言ったらどうなるかわかってるの?
 戦闘能力を見込まれただけのただの“失敗作”がそんな事を言ったら、すぐにゴミ箱行きよ?
 死にたいのなら、言ってても良いでしょうけどね!」
「…………くす、君だって造られたのに。
 少しミブンとか言うのが高いからって、仲間を見下すなんて、ねぇ」
「なんですって!!」

ツインテールの女性が声の主の胸ぐらを掴み上げる。
上げられた顔は、まさにルイージそのものだった。
首を締め上げられても女性を睨む鋭い目付きと、赤紫の瞳以外は。
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