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第2話

こつ、こつ、こつ……

暗い廊下に、2人分の足音が響く。

ルイージ「暗いよ~恐いよ~オバケ的な何かが出そうだよぉぉ……」
マリオ「(戦ってる時は全然平気だってのに…、なんで普段はこうなるんだ……?)」

廊下を、溜め息混じりにゆっくり歩くマリオ。
その兄にぴったりと寄り添って見えもしない物に怯えるルイージ。
似ても似付かない兄弟である。



と、

「ひッ!?」
ルイージが突然硬直した。

マリオ「…どうした? いきなり」
ルイージ「い、今、人のこえがぁ……」
マリオ「声ぇ?」
どうせ恐がりすぎが原因の幻聴だろう?
そう思いながら、マリオは一応耳をすました。
すると。

「こっちだ!」
「早く!逃げられるだろもっと速く走れ!」
「うっせえ今俺は一生懸命の最中だ!!」

確かに声が聞こえた。
しかも比較的近くだ。
ルイージ「お、おっ、オバケかなぁ……?!」
マリオ「うるさい、少し静かにしてろっ」
ルイージの口を手で塞ぎ、窓の外を見る。
すると、中庭の向こうを一瞬2人の人物が走りぬけた。
そのすぐ後に、数人が追うように走る。
距離が遠いのと、暗いので顔はよく見えないが。
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