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第2話

その日の夜、

「……寝れねぇなぁ…。そうだよ、寝れんのだよ…」

スマデラメンバーの住む屋敷、「01」と扉に番号の書かれた部屋の中、
ベッドの上に寝転がっているマリオ。
寝返りをうってチラリと壁掛け時計に目をやると、短針は12の数字をさしている。

マリオ「散歩してぇ……」

だが消灯時間を過ぎている為、外へ出る事は出来ない。
かと言って、ずっとベッドの上で転がり回っているのも嫌だ。

マリオ「んーっ、しゃあねぇな、屋敷の中ぐるっと回ってくるか」

そうと決まれば話は早い。
枕元のスタンドの電源を切り、ベッドから降りると段ボールからジャケットを一枚引っぱり出して、羽織って足早に扉へ向かう。
そして扉を開けた、

「うひぃやぁっ!!?」

ところで誰かの悲鳴が聞こえた。
よく聞く悲鳴だ。

マリオ「なんだルイージか」

下に目をやるとルイージがひっくり返っていた。
だが直ぐに起きあがり口を開く。

「な、な、な、なんだって何さ!」
マリオ「いや、別に。で、何か用があって部屋の前にいたんだろ?」
手を差し出して起こしながらそう言う。

ルイージ「いや、僕眠れなくって…だから兄さんでも誘って屋敷をぐる~っと一回りしようかなって」
マリオ「おっ、俺も今ぐるっとしてこようかなって思って」
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