第1話

マリオ「なぁなぁ、こっちまだ起きないぜ?」
と、マリオが白衣を着たマリオの頬を軽~くつつく。

「……ん」

彼の目が薄く開いた。
そしていきなり見開いたと思ったら――、



ぱぁーん!!!
マリオ「ぎゃーっ!?」

突如マリオに強烈な平手打ちをかました。



「きっ! 貴様何n……、あ。」
白衣を着たマリオも、「やってしまった」と言いたげな表情へと変わる。

「あの、そのっ、」
影「あ~あ。行き成りビンタとか、マナーなってないんじゃねぇの?」
「え、えぇと!」
影「ほらほら、言わなきゃいけない事、あるんじゃね?」
「あ、あぁ……」

白衣のマリオは少しぶっ飛んだマリオに歩み寄ると、

「すまないっ!」
と、深くお辞儀をした。
マリオ「べ、別に大丈夫だから…。それより、自己紹介してくれねぇか?」

「あっ、そ、そうだよな!?
 …では、」

白衣を着たマリオは一度咳払いをすると、メンバーに向き合った。

「…私の名前はDr.マリオ。ドクターで構わない。
 早々迷惑をかけてしまったが…、宜しく頼む」

と言うと、再び深くお辞儀をした。
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