第1話
「そんなん素直に聞けるかっ!」
唐突に、今まで大人しく話を聞いていたドンキーが立ち上がった。
DK「どう見たってコイツ、怪しいだろ?!」
影「……言うねェ、単細胞のデカブツが」
DK「なんだと!?」
ドンキーが腕を大きく振り上げた。
直後、影が素早く身を翻し――
ドンキーの目の前から影の姿が消えた。
DK「ウホッ!? おご……」
腹部に大きな衝撃。
影は一同が気付かない内に懐に入り込んでいた。
ドンキーは今の一発で気を失ったらしく、影がよっこらしょ、と持ち上げる。
他のメンバーはそれを見て絶句していた。
リンク「(たった一撃で……)」
サムス「(……なかなか強いみたいね、驚いた)」
ピカチュウ「(いたそ~)」
影「……何みんなで突っ立ってるんだよ? 早く行くぞ、ホラ」
影が遠くにあるドアに向かって歩いていく。
メンバーはまだ多少影を疑ってはいるが、大人しく着いて行く事にした。