31話~
「…此奴も、失敗作か」
「お前がデータを取ってきてくれたのは良いんだけどなぁ。
元がダメなのかもな」
カプセル型の機械が開いた。
そして中から出てきたのは、
「…アンタ等、誰?
ついでにアタシも誰?」
「目が覚めたか、“No.53”」
「この俺の横に居る奴がイア、で、俺がルキ。
お前の名前は…“リオ”だ」
「ふうん、リオ…悪くない」
リオと呼ばれた、少女。
「初めての試みだったけど…、悪くねぇな」
「そうか」
「リオ、イアはお前のお兄さんだ。これから一緒に行動してもらう」
「コイツが?」
「…コイツじゃない、俺の名前はイアだ」
「はいはい。
なんだか絡みにくいねえコイツ」
イアはその言葉にむっとし、「だから俺の名前はイアだ」と言う。
リオもわざわざ「コイツ」と返し、からかって楽しんでいる。
「…で、早速なんだけどよ」
ルキが口を開いた。
「リオとイアには、
スマデラメンバーを誘き出してもらう。」
「「了解」」
二人は瞬く間に消えた、
「…コピーとしては失敗だったが、
戦闘兵器としては成功かな。
影のデータを使った事は。」
◇
・イア
・リオ
あんまり覚えていない。オリカビの方に同じ名前が居てややこしい。