31話~


「と言う事で貰ってね♪」
「強引すぎるぞお前!」

でも、ここまでコイツが粘るって、
よっぽど渡したい物なのか?

…でも、これは

「こんな大事な物…」
「いいのいいの! 俺が言うんだから!」
「…そうか」

じゃあ貰うかな、と言うと
偽はまたニッコリ笑った。
…お前、本当になんで笑ってられんだよ。

「そうだ、マリオ」
「ん?」
「ルイージのこと、好き?
 兄弟的な 意味で。」
「はい?」

その“兄弟的な意味で”は必要なのか?

でもルイージは勿論。

「大好きに決まってんだろ。
 俺の唯一の家族だ」
「…そう」

偽はまた笑った。



そしてそのまま、

「じゃあ、今度…俺によろしくね」

偽マリオは光の粒子となって、
四散し、消えた。

「!?」
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