31話~
何だよこれ。
何なんだよ、これ!
「…ッ」
やっとそのイメージから解放された時には、
俺のパジャマは汗やら涙やらでぐっしょりと濡れていた。
「今のは全部、俺がこの目でしかと見てきた事だよ♪
お楽しみいただけたかなァ?」
目の前にはやたら楽しそうな顔をした偽。
…何か凄く腹が立つ。
でも、今のイメージ総てが、偽の見てきた事なら…
大変な、事に
「…お前、よく笑ってられるな?」
「はぁい? 何だよいきなりぃ、きもいぞ~!」
「うるせ!
何でお前はこんなんずっと見てて笑えんだよ!
俺なら! …俺……なら」
「俺なら、耐え切れずに死んでるって?」
図星だった。
仲間が、次々と死んで行くなんて、見たら。
「フフン、素敵ね」
「…は…?」
「マリオは、人間だから死ねるんだよ☆」
「はぁ?!」
つまり俺に死ねと!?
目の前の偽は俺の表情を見て笑い転げてる。
「死ねる時は死んでね!」
「はあぁ!?」
「残さず食べたげるから☆」
「誰が死ぬかボケェ!」