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31話~

「はふー、新生俺!」

そう言いながらタオルで髪を拭く偽。
体や顔中に付いていた血は綺麗に洗い流されている。

「なんだ、思ってたより短かったな……って、お前またその服かよ」
「俺今この服しかもってきてないもーん」

影は寝間着から普段着に着替えたらしい。
今は会話をしながら髪を結えている。

「で? お前は何の為に俺の部屋に来たんだ?
 俺に血を付ける為か?」
「いや、寝顔を見たくて部屋に来ていざ見たら可愛すぎたからチューしようかとビヨッ」

言葉の途中で耐えきれなくなった影の拳。
偽は錐揉み回転しながらぶっ飛んでベッドの上に墜落。

落下地点まで計算する影、恐るべし。

「いってぇえええ」
「ほざいてろスケベ
 用が無いなら帰れ!」



しかし偽は諦めない。



「うん、もう帰るよ!
 でさ!」
「なんだよ」





「帰る前にチューしていい?」










壁にめり込んだ。

無論スケベが。
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