「だから探しても見つかりっこない、今弟さんは俺の腹の中だ」
「…食った……のか」
「ああ、悪いモンじゃなかったよ？」
「………」






長い沈黙。













「………いな、い、のか……フィーアは、もう」
「そう」

フォーアの目はただ天井を見つめる。
暫くして目を閉じると、涙がつぅ、と流れ落ちた。

「そうか、わかった」
「ん？」




「ならお前を殺して仇を取らせてもらうよ」

偽がフ、と笑った。

「じゃあガチで勝負しようよ。
　俺は鎌を使わない。それとその捕まえてるのを取ってあげる。後、舞台を此処じゃなく他にしよう。
　フォアっちも戦いづらいでしょう？部屋だとさ」
「…わかった」

「あ、ちょっと待ってね」