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31話~








ガンッ

受け止められた。
手でもなく、体でもない硬い物。

「だいじょーぶ?イア」

拳を受け止めたのは、偽の持っている鎌。
鎌に付いていた血が、そのままフォーアの拳に付着する。

「お前何邪魔しやがる…!!」
「俺は元々お前の味方じゃあない。寧ろ、敵って言った方が正しいのかなぁ?
 …だから、どっちを手伝おうとも俺の勝手!」
偽はフォーアを弾き、そのままよろめいた所に回し蹴りを食らわせた。
そして素早く、赤い三日月型の物(30話参照)を1つ取り出し、フォーアへと投げる。
それは飛んでいく間に5つに分裂し、
フォーアの両手首、両足首、そして首にくっついて床へとその体を押しつけた。

「はな…せッ!!」
「イア、俺が殺していいかな?フォアっちを」
「……別に、データをよこしてくれれば構わない」
「じゃあ少し出てって、彼とお話がしたいの♪」

イアは数秒後頷き、部屋を出ていった。


部屋には拘束されもがくフォーア、ただ立っている偽、そして一向に起きる気配の無いフレイが残った。
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