ドアが開いた。
すると部屋の中ではイアと起きたフォーアが睨み合っていた。

「どうしてくれる、貴様の声で起きて…」
起きてしまったじゃないか。
そう言ってにらんでやろうとしたが、偽の方を見て言葉は止まった。
何故かと言えば、

偽が鎌を持って大量の返り血を浴びているから。

「…どうした、それは」
「んー、これ？殺してきたの、ドクターを。それだけ♪」

「それだけって…！！」
暫く唖然としていたフォーアが、偽を睨む。
「何で、偽がオリジナルのドクター殺してんだよ…？！」

「こっちにも事情があるんだよ？フォアっち」
「フォアっち、じゃねえ！！」
半笑いになりながら喋っていた偽だが、フォーアの怒鳴り声で肩を竦める。


「…兔に角、俺はＮｏ.０１、貴様を殺しに来た」
「……ッまたかよ、シルクも懲りねえなぁ…！！」

その言葉にフォーアは悪態をつきながらも、即座に構えた。

「殺すのに時間は掛けていられない。早めに終わらせてもらう」

直後、イアはフォーアを指差し、


「グリーン！」


と叫んだ。

するとフォーアの足元の床から突如、植物の蔓が現れ目標を捕らえた。

「っ植物なんてどうって事ねえ！」
しかしファイアボールで蔓を焼き切り、そのまま全力でイアに殴りかかった。