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31話~

「あぁ…で、コレがお前の能力なの?」
仰向けに倒れたが平然と起き上がった偽にイアは内心驚いたものの、
「そうだ」と返し、もう一言付け加えた。
「しかしこれだけとは思わない方が良い」「…あっそ」

「じゃあ今度は俺から行くよぉ…♪」
すると翼が赤く光り…
「ブラディクルーエルティ!」
翼を羽ばたかせると赤い衝撃波が物凄いスピードでイアに向けて飛んで行く。

「ッ!?」
避けられないと判断したイアは、腕を顔の前で交差させて守りの態勢に入る。
その直後衝撃波が当たり、腕を下ろす。

「…へぇ、それがもう一つの能力なの?メタルイのデータ何処だよ~とか思ってたら」
偽は楽しそうに話し掛ける。
イアの両腕が、メタル状態になっている。
「この能力は体の一部をメタル化させる事が出来る。無論、全身も可能だ」
「だから俺の技食らっても死なずに済んだんだねぇ」
「ああ、防御に使う事も出来るし、何より……」



「殴れば攻撃力は半端じゃあない!!」
その声と同時に、鈍い音が響く。



「……ギィ…!!」
メタル化したイアの拳が偽の腹に諸に入る。
「俺の勝ちだな」
余裕げにそう言う。

が、
偽の目が赤く光り、笑みを浮かべた。
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