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31話~

フォーア「なんだこれ、底抜けに甘いぞ!?」
驚いたような顔でカイスの実を見る。
気遣いだろ、とフレイはゴスの実を食べながら軽く流した。
フレイ「てか、そんな馬鹿でかい木の実をそのまんま食べるお前もある意味底抜けっぽいけどな」
カイスの実の大きさ、平均25㎝。
普通ならば切って食べると思う。








ガッシャーン!!!
「ダァーーーーーイブ!」

突如偽が窓ガラスを割って飛び入る!

パッッッッコォン!!
「テメェはど阿呆かこンのクソガキャァ!!」
フレイは偽に一瞬で駆け寄り、スリッパで全力を込めて頭を引っ叩いた。
フォーアはあまりに突然の出来事過ぎて噎(む)せていた。
偽はスリッパで撃墜された。



フレイ「で?なんでお前は窓ガラス割って部屋に飛び込んできた?」
不機嫌に、割れた窓硝子をホウキで掃きながらそう言う。
その隣では偽がバツが悪そうにチリトリを持って手伝っている。
偽「えー、だってそうだと楽しそうかなーって…」
スパン!
再びスリッパアタック炸裂。
偽「いったーい!!帽子型崩れするじゃんかぁ!」
フレイ「うるっせぇそんくらいでゴタゴタ騒ぐなっ!」
偽「それって被害者のキモチ考えてない感じぃー!」
ぶーぶー、と野次を飛ばす偽を華麗にスルーしながら後片付けをする。

フォーア「ったく、怪我人にまで手伝わせるなよ!」
こちらもこちらで野次を飛ばしながら窓への応急処置をする。
フレイ「直るのが遅くてそれまでずっと寒いよりかマシだろ?」
フォーア「まぁそりゃあ…そうなんだけどさぁ」
偽「だから文句言わずに手伝ってよー!」
フレイ「一番文句言ってるのと原因作ったの誰だと思ってんだよ」
フレイの投げたスリッパが額に直撃し、ギュアッ!と悲鳴を上げる偽。
偽「もー…ヒドいヒドい!お前なんかスマデラのモンスターボールでトサキントばかり出ればいいんだぁ!!」
そう言うと窓を開けて飛び出して行ってしまった。

部屋に残った2人は向き合ってやれやれ、と溜息を吐いた。
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