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26話~30話

もっと夜が更け、時計が午前3時を指す頃。

スマデラメンバーの寮、部屋番号14。
部屋の電気は点けっぱなし、聞こえるのは

「…スゥ……」
1人の寝息。
しかし寝間着に着替えている訳でも無く、左手には本を持っている。
読書の途中で寝てしまったのだろう。




ぽこん。
「……んぅ…?」









ぽこぽこぽこぽこぽこぽこぽこ!
「うわわわわわ!!?」
突然頭に大量のどせいさんが降ってくる。

『どやどや。』『いっぱい どせいさんです。』
『みなが どせいさんです。』『みーんみーん。』

…感触はきもちいいのかもしれないが、
四方八方から謎の言葉が聞こえてきては熟睡もしていられない。
「ぇ、ええ?」
呆気にとられていると、1匹変などせいさんを見つけた。
兄の帽子を被って付け髭をされたもの。

『るーいじ、でいりぐち くるです。』
「はぁ?!て言うか僕ルイージだよ!!」
いきなりそう言われて「よしわかった!」とBダッシュで行く人はいないだろう。
おまけに名前間違われてるし。
『どせいさんとおなじぼうしとひげが まってるです』
「…兄さんが?」
こんな時間に兄が起きる事は滅多に無い。
ずっと起きていても、この時間にはとっくに寝ているはずだ。
「わかった、行ってくるよ」
本にしおりを挟んでベッドから降り、足早に出入口へと向かった。



『くろいはね はえてるでした。
 ・・・さいごに ぽてんしゃる!』
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