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26話~30話

「…あの」
リンクは真剣そうな面持ちで、後ろで木の根元に座っているマリオに酷似した男に話し掛ける。
その言葉に、男はポッ○ー(一応伏せ)を口に咥えながらやる気が無さそうに返事をした。
リンク「貴方、名前は何と言うんですか?」
どうせ答えは返ってこないだろう、そう思いながら男の方を振り向く。
だが、
「偽マリオ。」
リンク「…え?」
あまりにもあっさりと答えが返ってきた。
?3「だーかーらぁ、俺の名前は偽マリオーッ!そんなに耳悪くないでしょ~?剣士さん~。」
馬鹿にした笑いを交えてリンクを指差しながらそう言う。
リンク「…自ら偽者と言うんですか?」
偽マリオ「じゃあ「俺は本物のマリオだぜ!強いんだぜ!」とか言えとぉ?」
リンク「いや、そこまで極端にとは言いませんけど。」
呆れ混じりにそう言い、マスターソードと盾を自分の隣に置いて座る。
それから暫くの沈黙。
「ねぇ、剣士さんって強い~?」
と、唐突にポッ○ーを食べ終わった偽が聞いてきた。
リンク「え…ぼ、僕自身ではわからないですよ」
偽マリオ「そっかぁ。じゃあさ~」
「確かめてみるぅ?」と不気味に笑いながら言う。
手には、ナイフが握られて。

リンク「!!」
偽マリオ「行っくよォ!!」

ガ、ギィッ…

いきなりの事にかなり驚いたが、リンクは咄嗟にマスターソードを手に取り偽のナイフを受け止めた。
偽マリオ「ふゥん、受け止める事はできるんだねぇ」
リンク「っ…貴方、シルクと絡んでるんですか?!」
すると偽はリンクに顔を近づけて不気味に笑う。
偽マリオ「…どうだろぉ?絡んでるっちゃあ、絡んでるのかもねぇえ?」
リンク「そうですか、なら今此処で…!!」
そう言い相手を弾き飛ばし、斬り掛かる。
が、虚しく空を切るだけで、偽も目の前にはいない。

バサッ

後ろから音が聞こえ、後ろを振り返る。
そこには背に生えている黒い翼を広げた偽の姿。
偽マリオ「俺を倒すぅ?さてさて、でっきるっかなぁ~??」
馬鹿にした笑いを交えて、ナイフを片手でくるくると回す。
明らかに挑発。
そんな姿を見て、少し腹が立つ。
リンク「もう少し真面目にやったらどうなんですか、貴方」
マスターソードを握り直す。
偽マリオ「真面目なんて堅苦しいだけだしぃ、俺はこの方がお似合いなのサ~」
と返すと、鼻歌を歌い出した。
リンク「油断は禁物ですよ?」
偽マリオ「お前もな。」
即座に返され、苛々に剣を握り締める。
そして相手に向かって走り出し、
リンク「はァッ!!」
叩き割りを繰り出した。

 ◇

・偽マリオ
未だ現役バリバリのチートマン。名前を変えて別作品にも出張中。
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