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26話~30話

薬は透明なカプセルで、中には赤い液体が入っているのが見える。
?1「……上手く効けよ…?効かないと困るし」
男は影の口を開け、カプセルを飲ませた。
ルイージも同様に。
?1「…よし、と。じゃあ後はワープホールに放り込んで…」
男は影とルイージを抱える。
その時
「…何してるの?」
背後から声が聞こえた。
?1「…誰かは知らないけど、今俺はお前に構ってる暇、無いんだよね~。」
?2「……僕はシルク。それはともかく、僕も君を構う気は無いよ、さっきから五月蝿かったから注意しようとしただけさ。」
その言葉が聞こえると背後から近づく足音が聞こえる、きっとシルクが歩み寄って来ているのだろう。
シルク「で、ルイージと影をどうするつもりなの?」
?1「いるべき場所に帰してあげるのさ、ペンダントも外したしね。」
シルク「………ふゥん、ならドクターも連れて行ったら?」
?1「…あ、いたんだ。」シルク「着いて来て。」
足音が遠ざかる。
男は自分に問い、着いていく事にした。
シルク「………ほら。」
シルクが指差す先には、倒れているドクター。
男は影とルイージをそっと降ろし、ドクターの所へと歩み寄る。
?1「…血が出てる」
左手の傷に手をかざす。
先程と同様、淡い水色の光が男の手から発せられ、左手の傷をあっという間に治してしまった。
左腕にも手をかざし治療を始めたが、傷が治らない内に止めた。
?1「…腕は血を止めるだけ…」
シルク「へぇ、そういう力を持ってるんだ」
後ろから不思議そうに覗くシルクに「友達のだけど」と遠慮がちに笑って返す。
シルクはまた「へぇ」と返すと、ドクターの前へ歩み寄り、ペンダントに触れた。
するとカシャンと音を立ててペンダントの紐が壊れた。
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