26話~30話

影はそれを見て色々と考えていた。
影「(…ラリアがたった一撃で気ィ失った…。それに、あの速さって俺の本気より速ぇ気がする。あれが、アイツの本気ってやつか…?)」
?1「……あっ、俺ってばついムキになっちゃったよ!もぉ~、俺ってば馬鹿だなぁ♪」
男はすっかり最初の調子に戻っていた。
影「……あ、そうだ…フォーア達が向こうでシィルと戦ってるんだ。…手伝ってくれないか?」
?1「ん?影の友達なら合点承知の助よぉ~♪」
影「よっし!じゃあ着いて来てくれ!」
?1「はいは~い♪」
影は立ち上がって走り出し、その後ろを男が着いていった…。

シィル「…ここまで時間が延びるとは…正直、予想外ですね」
シィルはそう言いながらルイージのファイアボールを防御する。
フィーア「…予想外の行動がとれて嬉しいよ」
軽く笑うフィーアだが、体力が限界に近い所為か笑いは固い。
闇の力を使っているから先程からずっと体に負担がかかっているのだ。
ルイージ「ここで死ぬ訳にはいかないからね!スマデラメンバーの人も帰り待ってるだろうし!!」
そう言って剣を振るう。
左足をシィルのファイアボールで負傷しているが痛くて動けないとか言っていられない。
自分が動けなかったら負けるかもしれない。
正に「気合いで動かしている」状態。
シィル「絶対に帰るつもりでいるのですね!」
ルイージ「当たり前だ!ここで死んでたまるか!!」
と、その時

「当たり前田のクラッカーだねぇ~♪」

三人は声のした方を振り返る。
そこにいたのは影とマリオに酷似した人物。
シィル「影さんと……誰です?この世界に入ってこれるなんて変わった人ですね」
ルイージ「(うわぁ、マリオ兄さんそっくり)」フィーア「(……フォーアではない…)」
影は辺りを見渡し、戦況をだいたい把握する。
影「(成る程、フォーアとフォビオは気を失ってるみたいだな……にしてもなんでフィーアに翼生えてるんだ?)」
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