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26話~30話

シィル「…さあ、立ち上がってくださいよ。そうじゃなきゃ僕も殺し甲斐がありませんから。」
シィルが嘲笑うと、フィーアが立ち上がる。
フィーア「……僕も、これくらい強い相手だと…本気が出せるよ」
そう言った直後、フィーアがシィルの視界から突如として消えた。
シィル「!?」

「まさか元同僚との戦いにこの力を…」

足元から声がして見ようとしたが、急に視界が傾いた。
それが何故か考える間もなく…
シィル「がぁっ!!」
腹に蹴りが入る。
フィーア「…使うとはね。」
目の前には背に黒い翼が生えたフィーア。
シィル「…それは…」
フィーア「これは僕が作られた時に付けられた闇の力だ」
シィル「……フフ、流石一番最初に作られたコピーですね」
そう言いながら立ち上がる。
シィル「……でもこれは知らないでしょう?闇の力は発動させると力や素早さが段違いに上がりますけど…」
言葉の途中、フィーアが膝を付く。
シィル「体への負担も大きいんですよ。苦しいでしょう?」
フィーア「っ……あぁ、苦しいさ。でも…」

「殺されていった仲間達の苦しみよりかは、まだまだマシなんだよ!!」

そう叫んで立ち上がり、幾つもの黒い光球を作り出す。
シィル「おやおや…相当な負けず嫌いですね」
その姿を見てもシィルは余裕で微笑んでいた。
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