この夢小説は、もし乙女ゲームだったらという設定なので、名前変換をすると100倍楽しめます。名前は、〇〇〇・トワイラスの〇の部分が変わります。
四章、評議員とオーダー
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沈黙。沈黙。また沈黙。オビ=ワンはため息すらつけないこの沈黙が支配する空間に飽き飽きしていた。こういう時に限って、エレベーターの時間が長く感じる。
ようやく評議会室に着いた。オビ=ワンは身だしなみを整えて、二人を従えて部屋に入った。
部屋には12席の椅子が円を描くように並んでいる。評議の対象者はその中心に立ち、評議員の視線とプレッシャーに押しつぶされそうになりながら質疑応答をするのだ。
長老のメイス・ウィンドゥが無言で中央に来るようにとオビ=ワンに合図した。彼は厳かに歩み寄り、指示された場所に立った。さっそく質疑応答のような報告が始まった。
「ケノービ君。君はなぜ任務に向かわなかった。」
「連絡を入れた通り、我が任務用の船が燃料切れと一時的な故障により任務に支障をきたしそうだったため、代わりに他のジェダイに任務代行を頼んだのです。」
「そうか。…………それで、君のパダワンの横にいる子は誰だ。」
オビ=ワンは深呼吸をし、意思を固め、一言一句を慎重に選んで答えた。
「────選ばれし者です。」
「…………なんだと??」
オビ=ワンはもう一度言った。今度ははっきりと、クワイ=ガンがかつてアナキンのことを訊かれたときのように。
「彼女は選ばれし者です。」
ウィンドゥはスキンヘッドの頭を抱えこんだ。グランド・マスター・ヨーダは面白そうなことを見るかのような表情でアンヌを見つめた。ウィンドゥがいぶかしげにオビ=ワンに尋ねた。
「アナキンも選ばれし者だとクワイ=ガンが言っていたが、そんなに選ばれし者が何人も居ていいものなのか?」
「アナキンはフォースに調和をもたらす者で、彼女はフォースを導く者なのです」
「………訳が分からない。」
ウィンドゥは胡散臭いものを見るかのような目をアンヌに向けた。
────こんな小娘が選ばれし者?
そんな馬鹿な、と彼は思った。そんなウィンドゥを見て、ヨーダがようやく口を開いた。
「………選ばれし者は同時に存在し得る。」
「え………マスター・ヨーダ、今なんと?」
驚くウィンドゥにヨーダはもう一度ゆっくりと答えた。
「────選ばれし者は、同時期に複数人存在し得る。と言ったんじゃよ。しっかりと予言にも書かれておるわい」
「その予言の内容は?」
「永き平和に揺るがぬ確信を持つその時、世界が揺れる。大戦と暗黒に打ち勝つ鍵は、二人の選ばれし者である。ただし、鍵は双方揃わねば、正しき未来の扉は開かぬ。片割れがもし、闇に取り込まれたときは、未来は暗黒に染まり、平和の全てが終わりを告げる。」
ヨーダの予言の朗詠に、その場にいる誰もが言葉を失った。
「………確かにマスター・ヨーダの言うとおり、選ばれし者は同時期に二人存在し得るようですね。…………しかし。その子を君はどうするのだ」
「それは………」
オビ=ワンは狼狽した。そしてウィンドゥは最後の一撃を放った。
「ジェダイオーダーでは、パダワンは一度に一人しか取れないことと決まっている。つまりだ。この子は君のパダワンにはなれない。そしてだ。この子はあまりに年をとりすぎている。つまり、訓練時期はとっくに過ぎている!」
オビ=ワンは返す言葉も、気力ももうなかった。ただうなだれて、静かに頷くことしかできなかった。そんな姿を哀れんだヨーダは、アンヌに優しくこう言った。
「大丈夫じゃよ。検討はする。安心せよ。ただオビ=ワン────お主を連れてきたジェダイのパダワンにはなれん。それだけじゃ」
「…………はい。」
こうして評議員に酷評を浴びせられたオビ=ワンとアナキン、そしてアンヌは静かに部屋を後にした。
ようやく評議会室に着いた。オビ=ワンは身だしなみを整えて、二人を従えて部屋に入った。
部屋には12席の椅子が円を描くように並んでいる。評議の対象者はその中心に立ち、評議員の視線とプレッシャーに押しつぶされそうになりながら質疑応答をするのだ。
長老のメイス・ウィンドゥが無言で中央に来るようにとオビ=ワンに合図した。彼は厳かに歩み寄り、指示された場所に立った。さっそく質疑応答のような報告が始まった。
「ケノービ君。君はなぜ任務に向かわなかった。」
「連絡を入れた通り、我が任務用の船が燃料切れと一時的な故障により任務に支障をきたしそうだったため、代わりに他のジェダイに任務代行を頼んだのです。」
「そうか。…………それで、君のパダワンの横にいる子は誰だ。」
オビ=ワンは深呼吸をし、意思を固め、一言一句を慎重に選んで答えた。
「────選ばれし者です。」
「…………なんだと??」
オビ=ワンはもう一度言った。今度ははっきりと、クワイ=ガンがかつてアナキンのことを訊かれたときのように。
「彼女は選ばれし者です。」
ウィンドゥはスキンヘッドの頭を抱えこんだ。グランド・マスター・ヨーダは面白そうなことを見るかのような表情でアンヌを見つめた。ウィンドゥがいぶかしげにオビ=ワンに尋ねた。
「アナキンも選ばれし者だとクワイ=ガンが言っていたが、そんなに選ばれし者が何人も居ていいものなのか?」
「アナキンはフォースに調和をもたらす者で、彼女はフォースを導く者なのです」
「………訳が分からない。」
ウィンドゥは胡散臭いものを見るかのような目をアンヌに向けた。
────こんな小娘が選ばれし者?
そんな馬鹿な、と彼は思った。そんなウィンドゥを見て、ヨーダがようやく口を開いた。
「………選ばれし者は同時に存在し得る。」
「え………マスター・ヨーダ、今なんと?」
驚くウィンドゥにヨーダはもう一度ゆっくりと答えた。
「────選ばれし者は、同時期に複数人存在し得る。と言ったんじゃよ。しっかりと予言にも書かれておるわい」
「その予言の内容は?」
「永き平和に揺るがぬ確信を持つその時、世界が揺れる。大戦と暗黒に打ち勝つ鍵は、二人の選ばれし者である。ただし、鍵は双方揃わねば、正しき未来の扉は開かぬ。片割れがもし、闇に取り込まれたときは、未来は暗黒に染まり、平和の全てが終わりを告げる。」
ヨーダの予言の朗詠に、その場にいる誰もが言葉を失った。
「………確かにマスター・ヨーダの言うとおり、選ばれし者は同時期に二人存在し得るようですね。…………しかし。その子を君はどうするのだ」
「それは………」
オビ=ワンは狼狽した。そしてウィンドゥは最後の一撃を放った。
「ジェダイオーダーでは、パダワンは一度に一人しか取れないことと決まっている。つまりだ。この子は君のパダワンにはなれない。そしてだ。この子はあまりに年をとりすぎている。つまり、訓練時期はとっくに過ぎている!」
オビ=ワンは返す言葉も、気力ももうなかった。ただうなだれて、静かに頷くことしかできなかった。そんな姿を哀れんだヨーダは、アンヌに優しくこう言った。
「大丈夫じゃよ。検討はする。安心せよ。ただオビ=ワン────お主を連れてきたジェダイのパダワンにはなれん。それだけじゃ」
「…………はい。」
こうして評議員に酷評を浴びせられたオビ=ワンとアナキン、そしてアンヌは静かに部屋を後にした。