この夢小説は、もし乙女ゲームだったらという設定なので、名前変換をすると100倍楽しめます。名前は、〇〇〇・トワイラスの〇の部分が変わります。
二章、first contact
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インヴィジブルハンド船内に潜入したアンヌはライトセーバーを抜くと、やむなくドロイドたちを倒し始めた。
────キリがない!
フォームⅡ マカシを使う彼女にとって、疲れなどは特に気にならないが、それよりも数の多さに圧倒されていた。しかし、それも中心部に向かうにつれて減少し始め、気がつくと一体も居なくなった。彼女は持ち前の洞察力と危険予測ですぐに罠だと気が付き、天井のレイ・シールドが作動する前にライトセーバーを投げつけて叩き切った。
その様子をモニターで見ていたグリーヴァスの頭の中には、ある考えがよぎった。
────こいつは、ただのジェダイではない。フォースではなく、己の勘と経験と直感で動いている。
画面に食い入った瞬間、彼は思わず驚きで目を見開いた。画面の向こうの少女にしか思えない外見のジェダイが、たしかにこちらをみているのだ。そして彼女は冷たい表情で笑うと、そのままライトセーバーで監視レンズを壊した。
「この小娘………!!」
「馬鹿にされておるな、将軍よ」
ドゥークー伯爵が横目でその様子を見ながらほくそ笑む。グリーヴァスは勢いよくマントを翻すと、足音高らかに部屋を出ていった。彼の背中を見守っていたドゥークーは、もう何も映さないモニターを眺めながら呟いた。
「…………とうとうここまで来てしまったか、アンヌ。」
その言葉には敵としての尊敬ではなく、なにか別の暖かみがこもっていたのだった。
アンヌは自分が罠にかけられている事を薄々気づき始めていた。彼女がどこかのセクションへ入るたびに、後ろの扉が固く閉ざされるのだ。彼女は立ち止まり、首をひねると後ろを振り向かずにこう言った。
「…………出てきてはどうかしら、ジェネラル・グリーヴァス?」
彼女がそう言うと、グリーヴァスが勢いよく天井から飛び降りてきた。さっそく大物がやってきたと、彼女は内心しめしめとほくそ笑んだ。
「将軍自らのお出ましとは、私もまだまだ丁重に扱われる余地はあるようね」
この小娘のようにしか見えないジェダイのひょうひょうとした態度に、グリーヴァスはイライラさせられた。普通このぐらいの年齢のジェダイならば、グリーヴァスを見ただけで死を覚悟し、怯えるはずなのに。
───一体こいつは何者なんだ………!?
むしろ彼女の態度にグリーヴァスの方が恐れをなしていた。彼のプログラムでは、一切の恐怖はカットされるはずなのだが、何故か彼女には忘れていた畏怖の念を抱かずにはいられなかった。
「貴様は何者だ」
「私のことを覚えていないの?………会ったことがあるわ。お互いホログラム回線上だけれども、ね」
「…………面倒くさいやつだ。どうでもいい、ライトセーバーを奪って殺すのみ」
グリーヴァスは咳き込むと、1本のライトセーバーを抜いて挑発を仕掛けてきた。アンヌもやれやれとため息をついて、ライトセーバーを抜いた。だがグリーヴァスの顔色はそれを起動させた時に変化した。その光刃は紛れもなく青だったが、限りなく白い青だった。それは明らかに他のジェダイとは違うもので、彼はふと思い出した。それは古代のジェダイの賢者だけが持つことを許された特別なカイバークリスタルの色と同じだった。そして、ようやく彼は気がついた。
「───お前、軍師(ブレイン)か」
「ご名答、ジェネラル。決着を付けましょう」
先に攻撃を仕掛けてきたのはグリーヴァスの方だった。彼は常人の動体視力では到底捉えることのできない素早さで何度も攻撃を繰り返した。しかし、リズム軽やかにそれを避けていくアンヌは、早くも次の手を考えていた。彼女は壁に走り、蹴ってグリーヴァスの足元に滑り込むと、ショック・ボムを投げつけた。
「こんなものに引っかかると思うなよ!ブレイン!!」
だが、彼女の狙いはそこにはなかった。彼女はグリーヴァスがショックボムを足で投げ飛ばす瞬間に出来た隙を見逃さなかった。突然反撃に出た彼女は、敢えて彼の顔に蹴りを入れた。普通ならデュラスチールの強度に足が負けて骨折をするところだが、彼女のブーツには衝撃を吸収して分散させる特殊加工が施されていたので、みごとにストレートで彼の顔に蹴りが入れられるのだ。まともにストレートを食らったグリーヴァスは思わず仰け反り、咳き込んだ。アンヌはすかさず構えの体勢になると、ライトセーバーでの反撃に出た。相手の実力を図ったグリーヴァスも、ライトセーバーの本数を2本に増やした。ブレードが激しくぶつかり、壁に当たる度に火花が散る。力では圧倒的に不利なアンヌは、鍔迫り合い状態に持ち込まれないように上手く力を横に逸らしながらも、彼の弱点を探した。そして、たったひとつだけ見つけた。彼のデュラスチールの脚には電磁気が流れており、どこにでも吸着するような仕様になっているのだ。それを逆手に取って彼女はグリーヴァスを倒そうと考えた。そのために彼女はまず、グリーヴァスを船内の貨物輸送車まで誘導した。すっかり自分の力に自身を持っている彼はすぐに計画通りの動きを見せた。
「お前の負けだ、ブレイン!」
「それはどうかしら?」
「…………!?」
高速で動く輸送車の上に乗ったグリーヴァスを、アンヌは踏み台にして天井に勢いよく跳躍した。彼はもちろん足をしっかりと固定しているので、すぐに反撃することが出来ない。そして、天井のパイプに片手でぶら下がるアンヌは、唖然としているグリーヴァスを尻目にダクトを伝ってオビワンたちを探しに向かった。
足音荒く司令センターに戻ったグリーヴァスのプライドと自尊心はぼろぼろだった。
なぜならブレインとはこれが初戦ではなかったからだ。彼女とは度々ホログラム回線上でやり取りをしていたし、艦隊を率いて戦ったりするときはいつも頭脳戦を繰り広げていた。微妙なところでブレインに勝ち逃げされることもあったが、完敗したことはあまり無かった(ほかの分離主義者たちはそういうことも多かったが)。しかし、今回は違う。ブレイン自体がライトセーバー戦が得意でないから前線から退いたと聞いていただけに、グリーヴァスはショックを受けていた。
「ショーグン、ジェダイガギチョウノトコロヘツキソウデスガ───アーーーーー」
報告にきたバトル・ドロイドを、彼は拳で粉砕した。その場が凍る。
「…………ブレイン………!!!殺してやる!!!」
彼は怒りのあまり激しく咳き込むと、宇宙のはるか向こうを睨みつけ、ただ毒づくことしか出来なかった。
ダクトを辿りながら、アンヌはグリーヴァスのことを考えていた。すぐ目の前にあったあの冷たい金色の爬虫類の瞳があることに驚いた。
それは、つい先ほど激戦の真っただ中で脳裏に浮かんだあの瞳と全く同じだった。
冷たい金色の爬虫類の瞳…哀しげで、そしてどこか静かな怒りを秘めた…
本当に刹那の時ではあったが、確かに彼女の周りを取り巻くフォースがざわめいた。
「………グリーヴァス……一体何者……」
彼女は少しだけ進むのをやめて、物思いにふけった。だが、すぐにオビワンとアナキンの元へ行く任務を思い出すと、またダクトを進み始めた。
そう、これが銀河の歴史と運命を変える、悲劇の結末からすべてを救う出会いなのだ。
それは、終わりのように訪れ、すべての始まりを意味していた。
けれどそれはまだ誰も知らない、物語の始まりでもあった────
────キリがない!
フォームⅡ マカシを使う彼女にとって、疲れなどは特に気にならないが、それよりも数の多さに圧倒されていた。しかし、それも中心部に向かうにつれて減少し始め、気がつくと一体も居なくなった。彼女は持ち前の洞察力と危険予測ですぐに罠だと気が付き、天井のレイ・シールドが作動する前にライトセーバーを投げつけて叩き切った。
その様子をモニターで見ていたグリーヴァスの頭の中には、ある考えがよぎった。
────こいつは、ただのジェダイではない。フォースではなく、己の勘と経験と直感で動いている。
画面に食い入った瞬間、彼は思わず驚きで目を見開いた。画面の向こうの少女にしか思えない外見のジェダイが、たしかにこちらをみているのだ。そして彼女は冷たい表情で笑うと、そのままライトセーバーで監視レンズを壊した。
「この小娘………!!」
「馬鹿にされておるな、将軍よ」
ドゥークー伯爵が横目でその様子を見ながらほくそ笑む。グリーヴァスは勢いよくマントを翻すと、足音高らかに部屋を出ていった。彼の背中を見守っていたドゥークーは、もう何も映さないモニターを眺めながら呟いた。
「…………とうとうここまで来てしまったか、アンヌ。」
その言葉には敵としての尊敬ではなく、なにか別の暖かみがこもっていたのだった。
アンヌは自分が罠にかけられている事を薄々気づき始めていた。彼女がどこかのセクションへ入るたびに、後ろの扉が固く閉ざされるのだ。彼女は立ち止まり、首をひねると後ろを振り向かずにこう言った。
「…………出てきてはどうかしら、ジェネラル・グリーヴァス?」
彼女がそう言うと、グリーヴァスが勢いよく天井から飛び降りてきた。さっそく大物がやってきたと、彼女は内心しめしめとほくそ笑んだ。
「将軍自らのお出ましとは、私もまだまだ丁重に扱われる余地はあるようね」
この小娘のようにしか見えないジェダイのひょうひょうとした態度に、グリーヴァスはイライラさせられた。普通このぐらいの年齢のジェダイならば、グリーヴァスを見ただけで死を覚悟し、怯えるはずなのに。
───一体こいつは何者なんだ………!?
むしろ彼女の態度にグリーヴァスの方が恐れをなしていた。彼のプログラムでは、一切の恐怖はカットされるはずなのだが、何故か彼女には忘れていた畏怖の念を抱かずにはいられなかった。
「貴様は何者だ」
「私のことを覚えていないの?………会ったことがあるわ。お互いホログラム回線上だけれども、ね」
「…………面倒くさいやつだ。どうでもいい、ライトセーバーを奪って殺すのみ」
グリーヴァスは咳き込むと、1本のライトセーバーを抜いて挑発を仕掛けてきた。アンヌもやれやれとため息をついて、ライトセーバーを抜いた。だがグリーヴァスの顔色はそれを起動させた時に変化した。その光刃は紛れもなく青だったが、限りなく白い青だった。それは明らかに他のジェダイとは違うもので、彼はふと思い出した。それは古代のジェダイの賢者だけが持つことを許された特別なカイバークリスタルの色と同じだった。そして、ようやく彼は気がついた。
「───お前、軍師(ブレイン)か」
「ご名答、ジェネラル。決着を付けましょう」
先に攻撃を仕掛けてきたのはグリーヴァスの方だった。彼は常人の動体視力では到底捉えることのできない素早さで何度も攻撃を繰り返した。しかし、リズム軽やかにそれを避けていくアンヌは、早くも次の手を考えていた。彼女は壁に走り、蹴ってグリーヴァスの足元に滑り込むと、ショック・ボムを投げつけた。
「こんなものに引っかかると思うなよ!ブレイン!!」
だが、彼女の狙いはそこにはなかった。彼女はグリーヴァスがショックボムを足で投げ飛ばす瞬間に出来た隙を見逃さなかった。突然反撃に出た彼女は、敢えて彼の顔に蹴りを入れた。普通ならデュラスチールの強度に足が負けて骨折をするところだが、彼女のブーツには衝撃を吸収して分散させる特殊加工が施されていたので、みごとにストレートで彼の顔に蹴りが入れられるのだ。まともにストレートを食らったグリーヴァスは思わず仰け反り、咳き込んだ。アンヌはすかさず構えの体勢になると、ライトセーバーでの反撃に出た。相手の実力を図ったグリーヴァスも、ライトセーバーの本数を2本に増やした。ブレードが激しくぶつかり、壁に当たる度に火花が散る。力では圧倒的に不利なアンヌは、鍔迫り合い状態に持ち込まれないように上手く力を横に逸らしながらも、彼の弱点を探した。そして、たったひとつだけ見つけた。彼のデュラスチールの脚には電磁気が流れており、どこにでも吸着するような仕様になっているのだ。それを逆手に取って彼女はグリーヴァスを倒そうと考えた。そのために彼女はまず、グリーヴァスを船内の貨物輸送車まで誘導した。すっかり自分の力に自身を持っている彼はすぐに計画通りの動きを見せた。
「お前の負けだ、ブレイン!」
「それはどうかしら?」
「…………!?」
高速で動く輸送車の上に乗ったグリーヴァスを、アンヌは踏み台にして天井に勢いよく跳躍した。彼はもちろん足をしっかりと固定しているので、すぐに反撃することが出来ない。そして、天井のパイプに片手でぶら下がるアンヌは、唖然としているグリーヴァスを尻目にダクトを伝ってオビワンたちを探しに向かった。
足音荒く司令センターに戻ったグリーヴァスのプライドと自尊心はぼろぼろだった。
なぜならブレインとはこれが初戦ではなかったからだ。彼女とは度々ホログラム回線上でやり取りをしていたし、艦隊を率いて戦ったりするときはいつも頭脳戦を繰り広げていた。微妙なところでブレインに勝ち逃げされることもあったが、完敗したことはあまり無かった(ほかの分離主義者たちはそういうことも多かったが)。しかし、今回は違う。ブレイン自体がライトセーバー戦が得意でないから前線から退いたと聞いていただけに、グリーヴァスはショックを受けていた。
「ショーグン、ジェダイガギチョウノトコロヘツキソウデスガ───アーーーーー」
報告にきたバトル・ドロイドを、彼は拳で粉砕した。その場が凍る。
「…………ブレイン………!!!殺してやる!!!」
彼は怒りのあまり激しく咳き込むと、宇宙のはるか向こうを睨みつけ、ただ毒づくことしか出来なかった。
ダクトを辿りながら、アンヌはグリーヴァスのことを考えていた。すぐ目の前にあったあの冷たい金色の爬虫類の瞳があることに驚いた。
それは、つい先ほど激戦の真っただ中で脳裏に浮かんだあの瞳と全く同じだった。
冷たい金色の爬虫類の瞳…哀しげで、そしてどこか静かな怒りを秘めた…
本当に刹那の時ではあったが、確かに彼女の周りを取り巻くフォースがざわめいた。
「………グリーヴァス……一体何者……」
彼女は少しだけ進むのをやめて、物思いにふけった。だが、すぐにオビワンとアナキンの元へ行く任務を思い出すと、またダクトを進み始めた。
そう、これが銀河の歴史と運命を変える、悲劇の結末からすべてを救う出会いなのだ。
それは、終わりのように訪れ、すべての始まりを意味していた。
けれどそれはまだ誰も知らない、物語の始まりでもあった────