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十章、捨て駒の意地
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赤い光刃が三本交差する。二人のシス卿が激しく戦って争うのは、それぞれ一つの目的のため。エレガントに舞う男は己の娘を守るため。そして攻撃的かつ強気に出ている男は己の野心のため。
「そろそろ、終わりにすべき時だ!」
野心に燃えるシス卿──ダース・シディアスことシーヴ・パルパティーンは、父性に生きるかつての弟子であり捨て駒──ダース・ティラナス改めドゥークー伯爵をフォースで吹き飛ばした。ドゥークーはしまったと思い、回避の姿勢を取ろうとした。シディアスのフォースは強く、逆らいがたく踏ん張ることなど到底出来ない。だが、今一つ昔のように身体がついてこないせいで、彼は勢いよく聖堂の石柱に叩きつけられた。シディアスが勝ち誇ったように近づいてくる。衝撃でライトセイバーを手放してしまったドゥークーは、フォースを使って武器を手繰り寄せようと試みた。しかし、シディアスはそれを許すほど甘い男ではなかった。彼は美しく湾曲したライトセイバーをフォースで拾い上げると、そのまま入り口の方へ放り投げてしまった。武器を失った伯爵には、最後の手段しか残されていなかった。彼は駄目元で片手を突き出すと、フォースライトニングを指先からシディアスにぶつけた。ところが既に弟子の行動を見切っていたらしい暗黒卿は、いともあっさりそれをライトセイバーで受け止め、相殺してしまった。そして往生際の悪い下僕を見下ろすと、今度は自らがフォースライトニングを放った。抵抗できないドゥークーは、痛みのあまり仰け反り、声にならない声で叫んだ。
シディアスは死なない程度──と言っても苦痛に耐えかねる程度の稲妻をぶつけながら、勝ち誇ったような笑みを浮かべた。ライトセイバーを下ろしたところを見ると、既に勝利を実感しているらしい。
「何と美しい父性だ。血も涙もないダース・ティラナスにこのような一面があったとは……師であった私の不覚だな」
「お前に……娘は……渡さん……!」
「娘の方から来るとも。私には、我が師ダース・プレイガスが残した究極の知恵があるからな」
「怪物め……!!」
「好きに呼ぶがいい。所詮は敗者の負け惜しみよ!!」
シディアスはぞっとするような笑みを浮かべると、手に込める力を強めようとした。だが、ドゥークーが目を閉じようとした時だった。
シディアスがフォースライトニングを緩めた。何故なら、突如としてバイクのエンジン音が近づいてきたからだ。ドゥークーはすぐに、グリーヴァスが現れたことを悟った。聖堂の入り口をぶち破って登場したホイールバイクから、アンヌは飛び上がって優雅に着地した。それからライトセイバーを起動させ、ドゥークーと同じ構え方をしてシディアスに告げた。
「伯爵を、返してもらいに来た」
「何と涙ぐましい救出劇だ。だが、一足遅かったな」
シディアスがアンヌに冷笑を向けている。ドゥークーはその一瞬を見逃さなかった。彼は宿敵の腹を長い足で蹴り飛ばすと、転がるように自分のライトセイバーの近くへと逃れた。
よろめきながら、シディアスは狂暴な本性を露にした瞳で親子を睨み付けた。アンヌはドゥークーの前に立ち塞がり、左手を後ろに向けた。
「彼を傷つけるなら、先に私を倒しなさい。それとも……」
アンヌが顔を上げる。その表情の鋭さに、思わずシディアスは背筋がぞくりとする感覚を覚えた。
「────私に負けるのが、怖い?」
これだ。私の探していた逸材は……
天性の持ち主にして、至高の器。シディアスは野望に飢えた心が満たされていくのを感じながら、二本のライトセイバーを構え直した。
「はっはっはっ……はははははははは!探したぞ、選ばれし者よ。我が弟子の器にかなう者!」
「お前の弟子になるなら、死んだ方がましだわ」
シディアスがアンヌに斬りかかった。床と擦れた光刃から火花が散る。グリーヴァスはバイクを止めてドゥークーに駆け寄った。幸いにも、まだ死に時ではなさそうだ。伯爵はライトセイバーを握り、立ち上がろうとした。だが、フォースライトニングのせいで身体が痺れて倒れてしまった。それでも、彼はもう一度立ち上がろうと試みた。見かねたグリーヴァスが、ドゥークーを支えた。
「閣下!無茶です」
「あの子はまだ……シディアスとは戦えない。真の力には目覚めていない……!」
グリーヴァスはアンヌを見た。確かに、僅かながらシディアスの方が優勢に見える。彼はドゥークーの芸術作品のようなライトセイバーを掴むと、シディアスを見据えて立ち上がった。
「────私が、命令を遵守致します」
「グリーヴァス……」
「御令嬢の命、この私がしかと預かりました」
グリーヴァスが参戦した時には、既にアンヌは右腕に傷を負っていた。だが痛みを感じていないのではないかと思う程に、彼女の剣裁きが衰えることはない。それどころか、礼を述べる余裕まであるらしい。
「助太刀、どうもありがとう」
グリーヴァスが参戦したことに驚いたのは、シディアスの方だった。彼は形勢逆転の危機を感じたのか、グリーヴァスをコントロールしようとし始めた。
「グリーヴァスか!貴様の主人はどちらだ?え?この私であろう?ドゥークーでは無かろうに」
「貴方から教わったことは何一つない!」
「ドゥークーは貴様のことを、出来損ないの、鉄屑で作られた醜悪な怪物呼ばわりしていたのだぞ。……知らんのか?」
「黙れ!閣下がそのようなこと仰るはずはない!」
「哀れよ。あの男を信じておるのか。お前はあやつと同じ、捨て駒にしか過ぎん!」
その言葉はグリーヴァスの怒りを増長させただけで、何の戦局の足しにもならなかった。だが、その言葉に反応した男が一人だけ居た。
「────捨て駒にも、意地があることを忘れておられるようだ」
ドゥークーだった。彼は出し得る全ての力を以てして、聖堂の天井にフォースライトニングを放った。アンヌは即座に建物を崩す気だと悟り、戦いの場から離れた。引き際の察しだけは良いグリーヴァスも、シディアスから距離を置いた。ちょうどその時、上空に共和国のガンシップが到着した。オビ=ワンとアナキン、そしてアソーカが、必死にアンヌの名を呼んでいる。
「アンヌ!アンヌ!」
「アンヌ!どこに居るんだ!」
「アンヌ!助けに来たよ!」
聖堂が崩れ始める。瓦礫の雨を境に、アンヌはシディアスを見た。
「私とあなたの望むものは、あまりに違いすぎる」
「ああ、そのようだ。だが、私は諦めんよ。この銀河に、我が帝国を築くその日まで」
二人の視線が重なる。そんなアンヌに、気力を使い果たして気絶しているドゥークーを抱えながら、グリーヴァスが叫んだ。
「逃げるぞ!もうすぐここは崩れる!」
「分かってる」
ホイールバイクに乗って聖堂を脱出したアンヌとグリーヴァスは、崩れ行くシス聖堂の遺構を眺めた。地平線には夕陽が落ちようとしている。
「夜が来る」
「ええ。新たな戦争が始まるに違いないわ」
グリーヴァスはその言葉に、ある会話を思い出した。それは、インヴィジブル・ハンドにてドゥークーと交わした時のものだった。
『将軍。これは更なる戦いの始まりなのだよ』
「───ライトサイドとダークサイドの……か」
「え?」
「いや、何でもない」
アンヌが更に追及しようと口を開いたときだった。
「アンヌ!!」
「良かった……」
オビ=ワンとアソーカが、三人を見つけて駆け寄ってきた。ドゥークーは医療班に連れていかれ、アンヌは傷の手当てを受けることが出来た。一方で、アナキンは不機嫌だった。
「死んだと思ったぞ。もし、伯爵が送ってくれた座標データが無ければ、今頃どうなっていたことか」
「座標データ?」
実はアンヌたちが戦っている間、ドゥークーはきちんと役に立っていたのだ。彼はコリバンの座標を送り、アナキンたちがシス聖堂まで辿り着けるように手筈を整えていた。
散々世話を焼かせてと言いたげなアナキンのすねに、アソーカが無言で蹴りをいれた。突然の攻撃に、彼は地面にうずくまった。
「何をするんだ!」
「マスター、全然役に立ってなかったじゃん。居場所が分かったのはいいけど、結局シディアスを追い払ってドゥークー伯爵を助けたのは、アンヌなんだし」
「違うよ」
アソーカの言葉に、アンヌが反論した。一同が驚きの表情を向ける。
「違うよ。本当に助けてくれたのは、グリーヴァスだよ」
それを聞いて、アナキンとオビ=ワンが顔を見合わせる。アソーカは瞳を輝かせて、戸惑うサイボーグ将軍を見た。
「マジ!?見直したー!発着ベイまで走っていったのもカッコ良かったし……ほら、あれ何て言うの?お姫様抱っこってやつ?」
「「お姫様抱っこって言うな!」」
アンヌとグリーヴァスは、反論し終わってから同じタイミングで、しかも同じ発言をしたことに恥じらいを覚えた。それから、少しだけアンヌは笑った。オビ=ワンはその光景を眺めながら、微笑ましい様子だなと思った。そして、ガンシップに足をかけて全員に提案した。
「さ、帰ろうか」
「戻ったら、二人とも始末書だからな。覚悟しておけ」
「えぇ!?私、何にも悪いことしてないのに!」
アナキンの笑い声が響く。戦争で失われた日常が、戻ってきた気がした瞬間だった。
「そろそろ、終わりにすべき時だ!」
野心に燃えるシス卿──ダース・シディアスことシーヴ・パルパティーンは、父性に生きるかつての弟子であり捨て駒──ダース・ティラナス改めドゥークー伯爵をフォースで吹き飛ばした。ドゥークーはしまったと思い、回避の姿勢を取ろうとした。シディアスのフォースは強く、逆らいがたく踏ん張ることなど到底出来ない。だが、今一つ昔のように身体がついてこないせいで、彼は勢いよく聖堂の石柱に叩きつけられた。シディアスが勝ち誇ったように近づいてくる。衝撃でライトセイバーを手放してしまったドゥークーは、フォースを使って武器を手繰り寄せようと試みた。しかし、シディアスはそれを許すほど甘い男ではなかった。彼は美しく湾曲したライトセイバーをフォースで拾い上げると、そのまま入り口の方へ放り投げてしまった。武器を失った伯爵には、最後の手段しか残されていなかった。彼は駄目元で片手を突き出すと、フォースライトニングを指先からシディアスにぶつけた。ところが既に弟子の行動を見切っていたらしい暗黒卿は、いともあっさりそれをライトセイバーで受け止め、相殺してしまった。そして往生際の悪い下僕を見下ろすと、今度は自らがフォースライトニングを放った。抵抗できないドゥークーは、痛みのあまり仰け反り、声にならない声で叫んだ。
シディアスは死なない程度──と言っても苦痛に耐えかねる程度の稲妻をぶつけながら、勝ち誇ったような笑みを浮かべた。ライトセイバーを下ろしたところを見ると、既に勝利を実感しているらしい。
「何と美しい父性だ。血も涙もないダース・ティラナスにこのような一面があったとは……師であった私の不覚だな」
「お前に……娘は……渡さん……!」
「娘の方から来るとも。私には、我が師ダース・プレイガスが残した究極の知恵があるからな」
「怪物め……!!」
「好きに呼ぶがいい。所詮は敗者の負け惜しみよ!!」
シディアスはぞっとするような笑みを浮かべると、手に込める力を強めようとした。だが、ドゥークーが目を閉じようとした時だった。
シディアスがフォースライトニングを緩めた。何故なら、突如としてバイクのエンジン音が近づいてきたからだ。ドゥークーはすぐに、グリーヴァスが現れたことを悟った。聖堂の入り口をぶち破って登場したホイールバイクから、アンヌは飛び上がって優雅に着地した。それからライトセイバーを起動させ、ドゥークーと同じ構え方をしてシディアスに告げた。
「伯爵を、返してもらいに来た」
「何と涙ぐましい救出劇だ。だが、一足遅かったな」
シディアスがアンヌに冷笑を向けている。ドゥークーはその一瞬を見逃さなかった。彼は宿敵の腹を長い足で蹴り飛ばすと、転がるように自分のライトセイバーの近くへと逃れた。
よろめきながら、シディアスは狂暴な本性を露にした瞳で親子を睨み付けた。アンヌはドゥークーの前に立ち塞がり、左手を後ろに向けた。
「彼を傷つけるなら、先に私を倒しなさい。それとも……」
アンヌが顔を上げる。その表情の鋭さに、思わずシディアスは背筋がぞくりとする感覚を覚えた。
「────私に負けるのが、怖い?」
これだ。私の探していた逸材は……
天性の持ち主にして、至高の器。シディアスは野望に飢えた心が満たされていくのを感じながら、二本のライトセイバーを構え直した。
「はっはっはっ……はははははははは!探したぞ、選ばれし者よ。我が弟子の器にかなう者!」
「お前の弟子になるなら、死んだ方がましだわ」
シディアスがアンヌに斬りかかった。床と擦れた光刃から火花が散る。グリーヴァスはバイクを止めてドゥークーに駆け寄った。幸いにも、まだ死に時ではなさそうだ。伯爵はライトセイバーを握り、立ち上がろうとした。だが、フォースライトニングのせいで身体が痺れて倒れてしまった。それでも、彼はもう一度立ち上がろうと試みた。見かねたグリーヴァスが、ドゥークーを支えた。
「閣下!無茶です」
「あの子はまだ……シディアスとは戦えない。真の力には目覚めていない……!」
グリーヴァスはアンヌを見た。確かに、僅かながらシディアスの方が優勢に見える。彼はドゥークーの芸術作品のようなライトセイバーを掴むと、シディアスを見据えて立ち上がった。
「────私が、命令を遵守致します」
「グリーヴァス……」
「御令嬢の命、この私がしかと預かりました」
グリーヴァスが参戦した時には、既にアンヌは右腕に傷を負っていた。だが痛みを感じていないのではないかと思う程に、彼女の剣裁きが衰えることはない。それどころか、礼を述べる余裕まであるらしい。
「助太刀、どうもありがとう」
グリーヴァスが参戦したことに驚いたのは、シディアスの方だった。彼は形勢逆転の危機を感じたのか、グリーヴァスをコントロールしようとし始めた。
「グリーヴァスか!貴様の主人はどちらだ?え?この私であろう?ドゥークーでは無かろうに」
「貴方から教わったことは何一つない!」
「ドゥークーは貴様のことを、出来損ないの、鉄屑で作られた醜悪な怪物呼ばわりしていたのだぞ。……知らんのか?」
「黙れ!閣下がそのようなこと仰るはずはない!」
「哀れよ。あの男を信じておるのか。お前はあやつと同じ、捨て駒にしか過ぎん!」
その言葉はグリーヴァスの怒りを増長させただけで、何の戦局の足しにもならなかった。だが、その言葉に反応した男が一人だけ居た。
「────捨て駒にも、意地があることを忘れておられるようだ」
ドゥークーだった。彼は出し得る全ての力を以てして、聖堂の天井にフォースライトニングを放った。アンヌは即座に建物を崩す気だと悟り、戦いの場から離れた。引き際の察しだけは良いグリーヴァスも、シディアスから距離を置いた。ちょうどその時、上空に共和国のガンシップが到着した。オビ=ワンとアナキン、そしてアソーカが、必死にアンヌの名を呼んでいる。
「アンヌ!アンヌ!」
「アンヌ!どこに居るんだ!」
「アンヌ!助けに来たよ!」
聖堂が崩れ始める。瓦礫の雨を境に、アンヌはシディアスを見た。
「私とあなたの望むものは、あまりに違いすぎる」
「ああ、そのようだ。だが、私は諦めんよ。この銀河に、我が帝国を築くその日まで」
二人の視線が重なる。そんなアンヌに、気力を使い果たして気絶しているドゥークーを抱えながら、グリーヴァスが叫んだ。
「逃げるぞ!もうすぐここは崩れる!」
「分かってる」
ホイールバイクに乗って聖堂を脱出したアンヌとグリーヴァスは、崩れ行くシス聖堂の遺構を眺めた。地平線には夕陽が落ちようとしている。
「夜が来る」
「ええ。新たな戦争が始まるに違いないわ」
グリーヴァスはその言葉に、ある会話を思い出した。それは、インヴィジブル・ハンドにてドゥークーと交わした時のものだった。
『将軍。これは更なる戦いの始まりなのだよ』
「───ライトサイドとダークサイドの……か」
「え?」
「いや、何でもない」
アンヌが更に追及しようと口を開いたときだった。
「アンヌ!!」
「良かった……」
オビ=ワンとアソーカが、三人を見つけて駆け寄ってきた。ドゥークーは医療班に連れていかれ、アンヌは傷の手当てを受けることが出来た。一方で、アナキンは不機嫌だった。
「死んだと思ったぞ。もし、伯爵が送ってくれた座標データが無ければ、今頃どうなっていたことか」
「座標データ?」
実はアンヌたちが戦っている間、ドゥークーはきちんと役に立っていたのだ。彼はコリバンの座標を送り、アナキンたちがシス聖堂まで辿り着けるように手筈を整えていた。
散々世話を焼かせてと言いたげなアナキンのすねに、アソーカが無言で蹴りをいれた。突然の攻撃に、彼は地面にうずくまった。
「何をするんだ!」
「マスター、全然役に立ってなかったじゃん。居場所が分かったのはいいけど、結局シディアスを追い払ってドゥークー伯爵を助けたのは、アンヌなんだし」
「違うよ」
アソーカの言葉に、アンヌが反論した。一同が驚きの表情を向ける。
「違うよ。本当に助けてくれたのは、グリーヴァスだよ」
それを聞いて、アナキンとオビ=ワンが顔を見合わせる。アソーカは瞳を輝かせて、戸惑うサイボーグ将軍を見た。
「マジ!?見直したー!発着ベイまで走っていったのもカッコ良かったし……ほら、あれ何て言うの?お姫様抱っこってやつ?」
「「お姫様抱っこって言うな!」」
アンヌとグリーヴァスは、反論し終わってから同じタイミングで、しかも同じ発言をしたことに恥じらいを覚えた。それから、少しだけアンヌは笑った。オビ=ワンはその光景を眺めながら、微笑ましい様子だなと思った。そして、ガンシップに足をかけて全員に提案した。
「さ、帰ろうか」
「戻ったら、二人とも始末書だからな。覚悟しておけ」
「えぇ!?私、何にも悪いことしてないのに!」
アナキンの笑い声が響く。戦争で失われた日常が、戻ってきた気がした瞬間だった。