この夢小説は、もし乙女ゲームだったらという設定なので、名前変換をすると100倍楽しめます。名前は、〇〇〇・トワイラスの〇の部分が変わります。
一章、伝説の誕生
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知識、忍耐力、思考力、判断力、時に非人道的な策を練ることができるかどうかの適性テストなど、大戦が勃発している時にすることではないだろうとアンヌはため息をついた。今のところその全てを合格し、最終試験を受ける資格を勝ち取ったものの、彼女にとっては試験の心配よりオビ=ワンやアナキンが遠い星系で戦っていることに対しての心配のほうが強かった。
マスターたち、大丈夫かなぁ………
そんな調子だから集中出来るはずもなかった。呆然とはるか彼方に彼女が目を向けていると、試験監督である評議会員のメンバーの一部が入室した。
最終試験は、もしコルサントで戦闘が起こった際の戦略について意見を述べるというものだ。コルサントは三層ほどに生活層が分かれているので、奇襲をかけるには適しているが、こちら側からも敵の動きを掴みにくい。かと言って、正面から戦いを挑めば間違いなく負ける。
………どうすれば分離主義の大軍を出し抜いて、撤退に持ち込めるんだろう……
彼女は考えた。むろん、元からある作戦を使うなど面白くない。唐突に、彼女は最もあえて攻めないであろう地下ルートから地上へ上がることをひらめいた。地上に上がり、そこが元老院の後ろ側ならそのまま建物越しに進み、4箇所程適当な建物の円周上に爆薬を仕掛ける。そうすれば敵はそこに戦力が集中していると勘違いし、更に警備を増強する。そうすれば他の場所の手が薄くなる。そこから切り崩せる場所を探すのだ。一見ベタな作戦に思えるが、これは古代共和国の際に実際に使われた作戦をもじったものなのだ。更にそこから彼女はアレンジを掛けた。更に広場へ移動し、誘い込み警備を集結させた分離主義軍を、空から援護射撃してもらい、一掃するのだ。
この回答に、評議員の一人であるさすがのマスター・ウィンドウも感心した。まさかつい数年前にオビ=ワンのゴリ押しでオーダーに入った無知な少女だった彼女が今やここまでの策略家に成長を遂げるとは──
「……………審議に入る。退室しなさい」
「はい、マスター。ありがとうございました」
終わった。アンヌはほっとした。自分にはあまりに不相応な職だとは薄々気づいていたから、彼女は気後れし始めていた。
そもそも、こうなったのはいつからだろうか。どんなに思い返しても、事の発端はやはりオビ=ワンに行き着く。善良で良識ある彼女のマスターは彼女には剣術よりも頭脳的戦略の方がはるかに向いていると考え、あえてアナキンとは別の道を歩ませようとしたのだ。たしかにデジャヴで負けたことはほとんど無かったし、どちらかというと頭で考えることの方が好きだったが、彼女は自分に共和国を導くほどの才能と、カリスマ性が果たしてあるのだろうかと疑問に思った。しかし彼はそれでも大丈夫だと言ってくれた。それは嬉しいのだが……………
「どこをどう取って大丈夫なのかな………。」
今の彼女には、軍師になるということより敬愛する師匠を失望させることが一番恐ろしかった。何をとっても一番にはなれず、アナキンといつも比べてきた周りの意見など気にかけず、オビ=ワンは常に彼女の味方だった。唯一の取得といえば、従順素直。ただそれだけだと思われていた。今回本当に失望させてしまったら、師匠の顔が立たない。弟子として最悪のことだ。
そんなふうに何度も不安とため息を心の中で反芻していると、評議会室へ来るようにと声をかけられた。
怒られる。とっさに彼女はそう思った。しかし、部屋へ入ってみると、マスター・ヨーダを初めとするメンバー全員が何故か穏やかな表情で、彼女は逆に得体の知れない新しい恐怖を感じた。
い、一体何が言いたいの………?
背中を妙な汗が伝う。するとマスター・ウィンドウがジェダイオーダーの印が入った小さな木製のペンダントのようなものを取り出し、アンヌに渡した。
「こ、これは………?」
彼女はますます戸惑った。そして、不意にそらが合格の証であることをフォースで悟った。これは聖堂にあるフォースの木で出来たものなのだ。
「おめでとう、軍師殿。今日から君は、公平なる評議会員にして、崇高なる共和国軍師だ」
「よくやったの。ふぉふぉふぉ。わしらにオビ=ワンが頭を下げたのがまだつい最近の出来事のように感じられると言うに……」
アンヌは言葉を失った。それから慌てて感謝の言葉を述べた。それからどういうやり取りをしたかを、すっかり忘れてしまう程に彼女は驚き、喜んでいた。
このことを喜んだのはアンヌだけではなかった。オビ=ワンも聖堂に戻ってすぐにその事を知った。
「やったな!!!やはりあの子は才能がある」
「はいはい、マスターの見当違いじゃなくてよかったですね」
「何だ、お前は気に食わないのか?」
喜ぶオビ=ワンに対してアナキンはクールだった。
「………別に。あいつと僕の道と思考はは常に違いますから。」
「ほらまたそう仰る。ケノービ将軍、実はこの方が一番合否を心配していたんですよ」
拗ねるアナキンに、クローンのレックスが図星をついた。
「お、お前、上官に向かって失礼だろ!僕は単にマスターの面汚しになったら困るって思ってただけだ!!」
マスターたち、大丈夫かなぁ………
そんな調子だから集中出来るはずもなかった。呆然とはるか彼方に彼女が目を向けていると、試験監督である評議会員のメンバーの一部が入室した。
最終試験は、もしコルサントで戦闘が起こった際の戦略について意見を述べるというものだ。コルサントは三層ほどに生活層が分かれているので、奇襲をかけるには適しているが、こちら側からも敵の動きを掴みにくい。かと言って、正面から戦いを挑めば間違いなく負ける。
………どうすれば分離主義の大軍を出し抜いて、撤退に持ち込めるんだろう……
彼女は考えた。むろん、元からある作戦を使うなど面白くない。唐突に、彼女は最もあえて攻めないであろう地下ルートから地上へ上がることをひらめいた。地上に上がり、そこが元老院の後ろ側ならそのまま建物越しに進み、4箇所程適当な建物の円周上に爆薬を仕掛ける。そうすれば敵はそこに戦力が集中していると勘違いし、更に警備を増強する。そうすれば他の場所の手が薄くなる。そこから切り崩せる場所を探すのだ。一見ベタな作戦に思えるが、これは古代共和国の際に実際に使われた作戦をもじったものなのだ。更にそこから彼女はアレンジを掛けた。更に広場へ移動し、誘い込み警備を集結させた分離主義軍を、空から援護射撃してもらい、一掃するのだ。
この回答に、評議員の一人であるさすがのマスター・ウィンドウも感心した。まさかつい数年前にオビ=ワンのゴリ押しでオーダーに入った無知な少女だった彼女が今やここまでの策略家に成長を遂げるとは──
「……………審議に入る。退室しなさい」
「はい、マスター。ありがとうございました」
終わった。アンヌはほっとした。自分にはあまりに不相応な職だとは薄々気づいていたから、彼女は気後れし始めていた。
そもそも、こうなったのはいつからだろうか。どんなに思い返しても、事の発端はやはりオビ=ワンに行き着く。善良で良識ある彼女のマスターは彼女には剣術よりも頭脳的戦略の方がはるかに向いていると考え、あえてアナキンとは別の道を歩ませようとしたのだ。たしかにデジャヴで負けたことはほとんど無かったし、どちらかというと頭で考えることの方が好きだったが、彼女は自分に共和国を導くほどの才能と、カリスマ性が果たしてあるのだろうかと疑問に思った。しかし彼はそれでも大丈夫だと言ってくれた。それは嬉しいのだが……………
「どこをどう取って大丈夫なのかな………。」
今の彼女には、軍師になるということより敬愛する師匠を失望させることが一番恐ろしかった。何をとっても一番にはなれず、アナキンといつも比べてきた周りの意見など気にかけず、オビ=ワンは常に彼女の味方だった。唯一の取得といえば、従順素直。ただそれだけだと思われていた。今回本当に失望させてしまったら、師匠の顔が立たない。弟子として最悪のことだ。
そんなふうに何度も不安とため息を心の中で反芻していると、評議会室へ来るようにと声をかけられた。
怒られる。とっさに彼女はそう思った。しかし、部屋へ入ってみると、マスター・ヨーダを初めとするメンバー全員が何故か穏やかな表情で、彼女は逆に得体の知れない新しい恐怖を感じた。
い、一体何が言いたいの………?
背中を妙な汗が伝う。するとマスター・ウィンドウがジェダイオーダーの印が入った小さな木製のペンダントのようなものを取り出し、アンヌに渡した。
「こ、これは………?」
彼女はますます戸惑った。そして、不意にそらが合格の証であることをフォースで悟った。これは聖堂にあるフォースの木で出来たものなのだ。
「おめでとう、軍師殿。今日から君は、公平なる評議会員にして、崇高なる共和国軍師だ」
「よくやったの。ふぉふぉふぉ。わしらにオビ=ワンが頭を下げたのがまだつい最近の出来事のように感じられると言うに……」
アンヌは言葉を失った。それから慌てて感謝の言葉を述べた。それからどういうやり取りをしたかを、すっかり忘れてしまう程に彼女は驚き、喜んでいた。
このことを喜んだのはアンヌだけではなかった。オビ=ワンも聖堂に戻ってすぐにその事を知った。
「やったな!!!やはりあの子は才能がある」
「はいはい、マスターの見当違いじゃなくてよかったですね」
「何だ、お前は気に食わないのか?」
喜ぶオビ=ワンに対してアナキンはクールだった。
「………別に。あいつと僕の道と思考はは常に違いますから。」
「ほらまたそう仰る。ケノービ将軍、実はこの方が一番合否を心配していたんですよ」
拗ねるアナキンに、クローンのレックスが図星をついた。
「お、お前、上官に向かって失礼だろ!僕は単にマスターの面汚しになったら困るって思ってただけだ!!」