11月10日
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
——三年生、11月。
本当は寝る間も惜しんで練習をしなければならない時期。実際去年一昨年11月はあっという間で終わった覚えがある。
そんなある日の、ホームルーム後。
「山口は宇内さんと付き合ってんのー?」
「あーっだよねー?!私も気になってたー」
「う、ううん。特には」
「「えーっツマンナイーっ」」
「……はは」
美雪は宣言通り、二学年に上がった時に進学コースに来たが、なぜか俺とは3年間クラスが違い続けた。
その代わり電子辞書は借りに行けるし、芸術選択は同じ教科なので意外と彼女に絡みに行くことは多い。
そうすると、余計な想像とかしちゃうよね。わかる。
「じゃあ谷地さんはどうなの!?超カワイイし!!」
「谷地さんへの手出しは許さん」
「!?」
「父親感……!」
「一年二年が不可侵おかすことがあれば、サーブ1000本の刑だから」
「目が本気」
「なんか変わったね……山口……」
「あー、じゃあサッカー部どうなのー??なんか3年同士引っ付きそうじゃーん!」
「そうそう?なんか一緒に帰ってんの見た!!」
「それがねー……」
話題が隣の席のサッカー部に移ったので、ふうと息を吐いた。
今日放課後監督と進路面談なんだよなあ…。あー…考えたくない〜〜…。
っつーか春高とセンター試験!なんで開催同じ1月中旬なの!?俺死ぬんだけど!!
一年二年お守りしながら受験勉強とか気が狂ってるとしか思えない。もうやだ。
「山口君〜宇内さん呼んでるー」
「あ、うん…ありがとー」
そうだ。相談しようそうしよう。
*********
「アホなのかい?」
「……アホだよ!!悪い!?」
「あー…ごめそういう意味じゃなくて。頼れって意味。もー……相談してよ。翔陽赤点回避10割の実績ある私&谷地さんチームがいつでも山口を全力バックアップするのに」
「なるほど頼もしい」
ズバッと梯子を外されたかと思った。違った。
むしろモヤモヤするなら自分に頼れという人だった。男らしかった。
「そういえば日向影山の中間対策はもういいの?」
「ヤツらは進学しないしもういい……」
「でも油断すると、白紙で寝るんじゃないアイツら」
「嫌なこと言うのやめよう……」
「影山あと一回赤点したら、合宿全休させるって武田先生言ってたよ」
「だ、大丈夫。去年彼は超綺麗な土下座覚えたから」
「ちょ、努力の方向性を間違えてない?」
「……結局いつもの全員で勉強合宿かなー」
「あはは」
「後で空いてる日候補教えてー。じゃあねー」
「はーい」
「(やっぱ付き合ってない?近いし)」コソコソ
「(こう、決定的な瞬間抑えたいよね……)」コソコソ
ボソボソ声が聞こえるので振り返るとさっき疑惑の目を向けてきた人たちがこちらを伺っていた。
おいおい、サッカー部はどうした。
「ひまな人たち」
「ツッキー。さっきね、」
「ああ、途中から聞いてた。来週でいいんじゃない」
「……来週か……そだね」
確かに、バレー部的には二日分空いてる日がある。
しかしこの日は……。
本当は寝る間も惜しんで練習をしなければならない時期。実際去年一昨年11月はあっという間で終わった覚えがある。
そんなある日の、ホームルーム後。
「山口は宇内さんと付き合ってんのー?」
「あーっだよねー?!私も気になってたー」
「う、ううん。特には」
「「えーっツマンナイーっ」」
「……はは」
美雪は宣言通り、二学年に上がった時に進学コースに来たが、なぜか俺とは3年間クラスが違い続けた。
その代わり電子辞書は借りに行けるし、芸術選択は同じ教科なので意外と彼女に絡みに行くことは多い。
そうすると、余計な想像とかしちゃうよね。わかる。
「じゃあ谷地さんはどうなの!?超カワイイし!!」
「谷地さんへの手出しは許さん」
「!?」
「父親感……!」
「一年二年が不可侵おかすことがあれば、サーブ1000本の刑だから」
「目が本気」
「なんか変わったね……山口……」
「あー、じゃあサッカー部どうなのー??なんか3年同士引っ付きそうじゃーん!」
「そうそう?なんか一緒に帰ってんの見た!!」
「それがねー……」
話題が隣の席のサッカー部に移ったので、ふうと息を吐いた。
今日放課後監督と進路面談なんだよなあ…。あー…考えたくない〜〜…。
っつーか春高とセンター試験!なんで開催同じ1月中旬なの!?俺死ぬんだけど!!
一年二年お守りしながら受験勉強とか気が狂ってるとしか思えない。もうやだ。
「山口君〜宇内さん呼んでるー」
「あ、うん…ありがとー」
そうだ。相談しようそうしよう。
*********
「アホなのかい?」
「……アホだよ!!悪い!?」
「あー…ごめそういう意味じゃなくて。頼れって意味。もー……相談してよ。翔陽赤点回避10割の実績ある私&谷地さんチームがいつでも山口を全力バックアップするのに」
「なるほど頼もしい」
ズバッと梯子を外されたかと思った。違った。
むしろモヤモヤするなら自分に頼れという人だった。男らしかった。
「そういえば日向影山の中間対策はもういいの?」
「ヤツらは進学しないしもういい……」
「でも油断すると、白紙で寝るんじゃないアイツら」
「嫌なこと言うのやめよう……」
「影山あと一回赤点したら、合宿全休させるって武田先生言ってたよ」
「だ、大丈夫。去年彼は超綺麗な土下座覚えたから」
「ちょ、努力の方向性を間違えてない?」
「……結局いつもの全員で勉強合宿かなー」
「あはは」
「後で空いてる日候補教えてー。じゃあねー」
「はーい」
「(やっぱ付き合ってない?近いし)」コソコソ
「(こう、決定的な瞬間抑えたいよね……)」コソコソ
ボソボソ声が聞こえるので振り返るとさっき疑惑の目を向けてきた人たちがこちらを伺っていた。
おいおい、サッカー部はどうした。
「ひまな人たち」
「ツッキー。さっきね、」
「ああ、途中から聞いてた。来週でいいんじゃない」
「……来週か……そだね」
確かに、バレー部的には二日分空いてる日がある。
しかしこの日は……。