嵐のように3年は巣立っていったが、
そうこうしてる間に2年目が始まり、これまた嵐のようにドタバタと新1年生達が入部した。
キャプテンは縁下さんに、新2年生にも私の正式加入、ちょっと人事異動あり。
OB達は結構頻繁に寄ってくるので、意外と去年と変わりなかったりする。
相変わらず嶋田さん達も顔を出してくれることも誠にありがたい限りデス。


我ら烏野の直近のニュースですとインターハイ。惜しくも宮城県決勝で伊達工に僅差で負けてしまったのが最後のレコード。
しかーし、次は春高！！……絶対また優勝狙うからな！！待ってろ東京よ

で。今、翔陽からのびっくり爆弾。
かねてより切望していたビーチの修行ができる場所、団体を探したら……まぁ思わぬところに行き着いたのだ。

「……リオデジャネイロ………ぶっ込みますね翔陽」
「……デスヨネ。でも……鷲匠監督が繋いでくれた。……行かない選択肢は無いから」
「………いいんじゃない。影山よりも強くなんなきゃだもんね」
「そう！コイツにできんコトをおれがやる！！」
「あ？？」
「う゛……やっぱ顔怖い」
「あはは」
いや最近君もこう凄みは出てるよ！！前試合前に騒いでた一年を嗜める時、まあまあ怖かったもん！

『バレー、出来なくなんだけど？？どうする？』
『ヒイッ日向さん！！…スンマセン黙ります！！』
『うん』
まあそれはさておき。

「……で。」
「そう、で。……美雪はどうしたい？」
「…行くのは、高校卒業後2年後でいいのかな…。まあ日本の大学で単位互換の交換留学でもいいし、初めから海外受験するでもいいよ」
「マジで！！(話の半分もよくわかんないけど)」
「普通に一緒に着いて行くつもりなの……」
「すげー」

「ブラジルじゃなくて……ボストン第一希望だけど」
「……北米！！！」
「南米と北米ってどんくらい距離あるの？」
「ググレカス」
「………うん。医学系はやっぱアメリカが良いかなって、山口はどう思う？」
「ボストン-リオは飛行機で15時間だってさ……でもまあ日本よりはマシだけど……」
「ズゴー。何だよそれ気軽に会えないじゃん…そこはおれのリオ来てよ！！！」
「お前のではない」
「コロンビア大学じゃだめ？」
「えっと、そこもアメリカの大学だよね……？」
「仮に大学じゃないコロンビアに住んだとしても、リオ間直線距離で4500km離れてるからね」
「っつーか宇内さんそんなトコ狙えんの？」
「知らん。可能性は無限大だろ、月島？」
「なーなー、リオの大学とかさァダメなのー？？」
「分からん…連邦大学とか候補にも上がってなかったわ……交換留学できる大学かなり絞られそう…」


「バカがバカとくっつくとこうなるのか……」
「ツッキー、諦めちゃダメ」
「山口うるさい。それ今関係ないだろ」


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ゴリゴリ本誌ネタバレだがまあ……筆が乗ったし。日向√はハードルは高い。