明日は何者になる やがて君になる
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なんなら覚悟に丸1ヶ月掛かった。
しかも状況が差し迫ったという要因もある。
……いや、言い訳だ。だが、向き合わねばならぬ時が来たのだった。
ともかく腹は座った。さあ言おう今言おう!
「……日向翔陽が大好きです、結婚を前提に付き合って下さい」
これは3月初旬の事だった。
私は大好きな人に告白した。
「………えッ!」
目の前の人は、顔を赤らめて飛び上がった。
……が、眉を釣り上げてこちらをにらんだ。
「じ、冗談の話なら、面白くない」
「真剣です。後ろから菅原さんが飛び出しもしないよ」
「なんかリアルなチョイス……」
めっちゃ後ろを気にしだした。何も出ませんってば。
……たしかにあの人最近『烏野になるだけ多くの爪痕を残すべ』とか訳わかんない事言い出して1年2年の教室に神出鬼没に現れるけど。いやアンタはスイクンか。
……っと、話が逸れた。軌道修正。
「改めて、回答を希望します」
「おおう……」
「キミは私のことを好き、でしょうか……?」
「…………かんない」
「うん??」
「……もちろん好き。でも、今聞いてるのは友達じゃなくってさ……えっとその先の恋人ってやつなんだよね。」
「そうだよ」
翔陽から結構精神年齢高めの回答面白いな。傍目には恋とか愛とか全き考えたことなさそうなイメージあるのに。告白しといて何だが意外だ。
「………とりあえず……とかは美雪に対しては正しくない、と思う。だからちゃんと考えたい」
「……うん」
「だからごめん、おれの考えがまとまるまで待っ……」
「ううん、だめ」
「え?」
「私の都合で本当にゴメン。でも今答えて」
私はただの挑戦者か?道を繋げるか??
覚悟の末の結果、何が出る?
私は爪が白くなるまで指を握り込んだ。
翔陽はやや逡巡していた。
「………おれはここでウンと言ったら、一緒に居るよね?ずっと?」
「ずっといっしょ」
「おれ、バレー好き。……何でもしたい。引っ越しもいっぱいするかも。そうなったらさ、美雪は医者の夢とかどうするの」
「どうだろう。遠距離恋愛くらいなら全く問題ないけど。……でも翔陽と居られなくなるくらいなら、医師以外のお仕事を選ぶのかも」
「……それって美雪の軸足とかいうヤツじゃないの?」
「いいや。もう、何より、翔陽と居たい」
翔陽は椅子に座り込んだ。
わぁ見た事ないくらい真っ赤っか。
先々月の病院行った時以上の顔色だね。
「おれ……そんなに美雪の中ででっかくなったんだなぁ」
「ウン、人のジンセーに関わるってこう言うスケールでしょ」
「……なんかもう、おれ……美雪ってスゲー子だから……もっと美雪より頭良くて、冴子姐さんぐらい包容力のある百沢くらいの身長の、そんでおれよりもバレーが上む ……」
「うるさい。私は翔陽サンしか欲しくない」
翔陽の唇を指でつまんで黙らせた。
さすがに眉間に皺を寄せて、手を外された。
……ったく、なんでこんなグダグダしてるんだろうねこの子は。はいかいいえでこたえろ!!
「………う、よ。」
「?」
「よろしくお願いします………」
両手で顔を覆って耳まで真っ赤にしている。
…しかし、翔陽は頷いた。
………あれ??オッケーもらっちゃった。
「あ、じゃあ……これ、」
私は逆に慌てて封筒を取り出した。
な、ならこっちはいますぐの対処が必要ですね!!
顔を覆いつつ、口は掌同士の間から出て、指の間からは目が覗いていた。見猿見えてんぞ。
「えっ何おれにラブレター?泣いちゃう奴??」
「いやそれは状況的にないでしょ…いま会ってるし…」
「……え、じゃあそれ何??」
「私が貰ったメモ書き。この後、視聴覚室……今日来て欲しいって」
「マジで!!?誰!?」
「名無し。……ブッチはダメだというのは社会人マナーかと思ったけど、……まぁ無理ですというわけで」
……びり
「………恋人の居る子にアプローチしちゃうのはナシ、ですもんね」
「恋人…………」
四つに破いて、カバンに仕舞い込んだ。ゴミ箱に突っ込んだら誰に見られるか分かんないからね。
「よおく噛み締めてね。これから時間はいっぱいあるからさ」
「そう……なのかな………?」
「手始めに、何したい??」
さて、私が何でも叶えて進ぜよう。
「………え?……えーーー…じゃ、じゃあ!おれにトス投げてくんない?」
「いいよ」
むしろいつも通りすぎて安心するわ。
「今日、塾何時からだっけ?」
「今日はお休み。てか、もうず〜〜っと塾はお休みだよ」
「!!!」
「ふふ……ねえマネージャー、要るかい?」
「し、て……ほしい!!」
「……ご要望とあらば喜んで」
「……やあったああ!!」
翔陽さんは今日一番の笑顔だった。
私も嬉しいな。
しかも状況が差し迫ったという要因もある。
……いや、言い訳だ。だが、向き合わねばならぬ時が来たのだった。
ともかく腹は座った。さあ言おう今言おう!
「……日向翔陽が大好きです、結婚を前提に付き合って下さい」
これは3月初旬の事だった。
私は大好きな人に告白した。
「………えッ!」
目の前の人は、顔を赤らめて飛び上がった。
……が、眉を釣り上げてこちらをにらんだ。
「じ、冗談の話なら、面白くない」
「真剣です。後ろから菅原さんが飛び出しもしないよ」
「なんかリアルなチョイス……」
めっちゃ後ろを気にしだした。何も出ませんってば。
……たしかにあの人最近『烏野になるだけ多くの爪痕を残すべ』とか訳わかんない事言い出して1年2年の教室に神出鬼没に現れるけど。いやアンタはスイクンか。
……っと、話が逸れた。軌道修正。
「改めて、回答を希望します」
「おおう……」
「キミは私のことを好き、でしょうか……?」
「…………かんない」
「うん??」
「……もちろん好き。でも、今聞いてるのは友達じゃなくってさ……えっとその先の恋人ってやつなんだよね。」
「そうだよ」
翔陽から結構精神年齢高めの回答面白いな。傍目には恋とか愛とか全き考えたことなさそうなイメージあるのに。告白しといて何だが意外だ。
「………とりあえず……とかは美雪に対しては正しくない、と思う。だからちゃんと考えたい」
「……うん」
「だからごめん、おれの考えがまとまるまで待っ……」
「ううん、だめ」
「え?」
「私の都合で本当にゴメン。でも今答えて」
私はただの挑戦者か?道を繋げるか??
覚悟の末の結果、何が出る?
私は爪が白くなるまで指を握り込んだ。
翔陽はやや逡巡していた。
「………おれはここでウンと言ったら、一緒に居るよね?ずっと?」
「ずっといっしょ」
「おれ、バレー好き。……何でもしたい。引っ越しもいっぱいするかも。そうなったらさ、美雪は医者の夢とかどうするの」
「どうだろう。遠距離恋愛くらいなら全く問題ないけど。……でも翔陽と居られなくなるくらいなら、医師以外のお仕事を選ぶのかも」
「……それって美雪の軸足とかいうヤツじゃないの?」
「いいや。もう、何より、翔陽と居たい」
翔陽は椅子に座り込んだ。
わぁ見た事ないくらい真っ赤っか。
先々月の病院行った時以上の顔色だね。
「おれ……そんなに美雪の中ででっかくなったんだなぁ」
「ウン、人のジンセーに関わるってこう言うスケールでしょ」
「……なんかもう、おれ……美雪ってスゲー子だから……もっと美雪より頭良くて、冴子姐さんぐらい包容力のある百沢くらいの身長の、そんでおれよりもバレーが
「うるさい。私は翔陽サンしか欲しくない」
翔陽の唇を指でつまんで黙らせた。
さすがに眉間に皺を寄せて、手を外された。
……ったく、なんでこんなグダグダしてるんだろうねこの子は。はいかいいえでこたえろ!!
「………う、よ。」
「?」
「よろしくお願いします………」
両手で顔を覆って耳まで真っ赤にしている。
…しかし、翔陽は頷いた。
………あれ??オッケーもらっちゃった。
「あ、じゃあ……これ、」
私は逆に慌てて封筒を取り出した。
な、ならこっちはいますぐの対処が必要ですね!!
顔を覆いつつ、口は掌同士の間から出て、指の間からは目が覗いていた。見猿見えてんぞ。
「えっ何おれにラブレター?泣いちゃう奴??」
「いやそれは状況的にないでしょ…いま会ってるし…」
「……え、じゃあそれ何??」
「私が貰ったメモ書き。この後、視聴覚室……今日来て欲しいって」
「マジで!!?誰!?」
「名無し。……ブッチはダメだというのは社会人マナーかと思ったけど、……まぁ無理ですというわけで」
……びり
「………恋人の居る子にアプローチしちゃうのはナシ、ですもんね」
「恋人…………」
四つに破いて、カバンに仕舞い込んだ。ゴミ箱に突っ込んだら誰に見られるか分かんないからね。
「よおく噛み締めてね。これから時間はいっぱいあるからさ」
「そう……なのかな………?」
「手始めに、何したい??」
さて、私が何でも叶えて進ぜよう。
「………え?……えーーー…じゃ、じゃあ!おれにトス投げてくんない?」
「いいよ」
むしろいつも通りすぎて安心するわ。
「今日、塾何時からだっけ?」
「今日はお休み。てか、もうず〜〜っと塾はお休みだよ」
「!!!」
「ふふ……ねえマネージャー、要るかい?」
「し、て……ほしい!!」
「……ご要望とあらば喜んで」
「……やあったああ!!」
翔陽さんは今日一番の笑顔だった。
私も嬉しいな。